派生ディストリビューション
Ubuntuをベースとした派生ディストリビューションは数多くあり、中にはUbuntuとリポジトリを共有しているディストリビューションもあります。数が非常に多いため、派生ディストリビューションはWikipediaの「Ubuntu-based」を見てもらったほうが早いです
フレーバーについて
Ubuntuと同じリポジトリを共有している派生ディストリビューションは、Ubuntuと共存して同じパーティションにインストールすることができます。これらの派生ディストリビューションは、Ubuntuからインストールすることができます。
逆にKubuntu等からUbuntuをインストールすることも可能です。
例えば、同じパーティションにUbuntu、Kubuntu、Lubuntu、Xubuntuをインストールすることが可能です。
このような派生ディストリビューションはフレーバーと呼ばれます。
フレーバーについては、「UbuntuFlavors」を参照してください。
各フレーバの違いを簡潔に表現すると、採用されているデスクトップ環境や標準インストールされるアプリが異なります。
また一部のパッケージは、Ubuntuと共通して利用されます。
特にUIに関係ないパッケージは、同じパッケージが共通して利用されることがほとんどです。
ただし、フレーバーの共存はおすすめはしません。
可能なら別のパーティションにインストールし、デュアルブートする方法をおすすめします。
共存したフレーバーの選択
複数のフレーバーをインストールした場合は、ログイン画面でどのディストリビューションを使用するか選択して、ログインします。共存の注意事項
リポジトリを共有しているため、特定のフレーバーしか使わなくてもインストールされているフレーバーのパッケージ全てがアップデートの対象になります。従ってアップデートの確認やパッケージの更新に時間がかかるようになります。
また、各フレーバーは標準アプリが異なるため、類似アプリが複数インストールされます。(エディターやブラウザー、システムモニター等)
一部のフォルダーや設定は共通して利用されるため、UbuntuでKubuntuのアプリが表示されたり、逆にKubuntuでUbuntuのアプリが表示されることがあります。
またアイコン等の設定が、別のフレーバーの設定に影響を受ける等の現象も起こりえます。
フレーバーのアンインストールについて
そのフレーバー関係のパッケージを全て削除すれば、フレーバーをアンインストールすることができます。ただ、インストールは非常に簡単なのですが、アンインストールは非常に面倒です。
フレーバー単位で削除する機能は用意されていません。
フレーバーのアプリについて
各フレーバーのインストールによってインストールされるアプリ群は、別のフレーバーでも利用することができます。例えばKubuntuのアプリをUbuntuで利用したり、UbuntuアプリをKubuntuで利用することができます。
ただし各デスクトップ環境に依存する機能は利用できません。
例えばKubuntu用のインジケーターは、Ubuntuでは表示されません。
ライブメディアについて
多くの派生ディストリビューションは、Ubuntuと同様にCD/DVDやUSBメモリからの起動をサポートしており、GUIのインストーラーも提供しています。まずはライブメディアを作成して、試用してみるとよいでしょう。
また開発状況を調べ、開発が止まっていない派生ディストリビューションを選びましょう。