GTK+テーマ
GTK+テーマは、GTK+アプリのUI(見た目)を定義するテーマです。GTK+のバージョンによりテーマのフォーマットが異なります。
Ubuntu 12.04やUbuntu 12.10ではGTK+2とGTK+3のアプリが混在するため、GTK+2とGTK+3に対応したテーマを使用する必要があります。
Unityテーマ
UbuntuではUnityを採用しており、Unity用のテーマもあります。テーマの変更という点で見ると、UnityテーマはGTK+テーマと同じ扱いになります。
ここではGTK+テーマにUnityテーマを含め、まとめて記述します。
GTK+テーマの変更について
Ubuntuではシステム設定でテーマの変更が可能です。ただし、予め決められたテーマしか利用することができません。
またシステム設定でテーマの変更を行うと、GTK+テーマだけでなく他のテーマもまとめて変更されます。
ちなみにユニバーサルアクセスのコントラストの設定もテーマを変更することで機能を実現しています。
従って新たにインストールしたUIテーマを使用するには、Ubuntu Tweakを利用する必要があります。
GTK+テーマの保存先(インストール先)
GTK+テーマは全ユーザー共通のフォルダーか、ユーザー固有のフォルダーにインストールします。自分しか利用しない、もしくはシステムのファイルを弄りたくない場合は、ユーザー固有のフォルダーにGTK+テーマをおくと良いでしょう。
全ユーザー共通のフォルダー
全ユーザー共通のGTK+テーマは「/usr/share/themes」フォルダー以下に置きます。全ユーザー共通のフォルダーにGTK+テーマを置く場合は、フォルダーやファイルのアクセス権に注意してください。
少なくとも全ユーザーから読み込みできるようにアクセス権を設定してください。
フォルダーのアクセス権
ファイルのアクセス権
ユーザー固有のフォルダー
ユーザー固有のGTK+テーマは「~/.themes」フォルダー以下に置きます。「XDG Base Directory Specification対応について」も参考にしてください。
GTK+テーマのフォルダー構造
GTK+テーマのフォルダーには、テーマ情報が記述された「index.theme」ファイルがあります。またGTK+のバージョンごとに、テーマファイルを入れるフォルダーがあります。
GTK+2のテーマフォルダー
「gtk-2.0」ファルダーには、GTK+2のテーマファイルが入っています。フォルダーの中身を見ると、以下のようにテーマファイルが入っています。
各テーマファイルはテキスト形式でテーマの内容が記述されています。
以下のようにテキストエディターで開くことができます。
GTK+3のテーマフォルダー
「gtk-3.0」ファルダーには、GTK+3のテーマファイルが入っています。フォルダーの中身を見ると、以下のようにテーマファイルが入っています。
各テーマファイルはテキスト形式でテーマの内容が記述されています。
以下のようにテキストエディターで開くことができます。
拡張子からも分かる通り、各ウィジェット(コントロール)を要素と見なしCSSで記述します。
GTK+3のテーマの記述方法は分かりやすいですね。
Unityのテーマフォルダー
「unity」フォルダーには、Unityで使われるテーマファイルが入っています。フォルダーの中身を見ると、以下のようにテーマファイル(画像ファイル)が入っています。
これらの画像は、ウィンドウを最大化した際に表示される画像です。
もしUnityテーマがない場合は、以下のようにデフォルトの画像が使われます。
もしテーマフォルダー内にUnityテーマがなくても、上記のように現状はそれほど影響はありません。