Ubuntu 13.10でMozcを使えるようにする
Ubuntu 13.10ではインプットメソッドの扱いが変更されており、従来の設定方法と異なります。また「Mozc」はツールバーが表示されなくなり、Mozcの各機能を呼び出すことができません。
「Ubuntu Japanese Team」がUbuntu 13.10で「Mozc」を利用できるように、セットアップヘルパーを配布しています。
ここではそのセットアップヘルパーを利用して、「Mozc」のセットアップを行います。
事前準備
事前準備です。Ubuntu Japanese Teamリポジトリーの追加
「Ubuntu Japanese Team」のリポジトリーを追加しておきます。次に以下のパッケージがインストールされているか確認します。
zenity
Ubuntuでは標準でインストールされます。Ubuntuソフトウェアセンターを起動し、「zenity」で検索します。
libglib2.0-bin
Ubuntuでは標準でインストールされます。Ubuntuソフトウェアセンターを起動し、「libglib2.0-bin」で検索します。
Input Method Setup Helper
セットアップスクリプトです。Ubuntuソフトウェアセンターを起動し、「im-setup-helper」で検索します。
「インストール」ボタンをクリックします。
このパッケージをインストールすると、「Mozc」もインストールされます。
Mozc
「Mozc」本体です。「Mozcをインストールする」を参考にしてください。
Mozcのセットアップ
「Mozc」のセットアップです。1.セットアップヘルパーの起動
上記で「Input Method Setup Helper」をインストールしたら、再ログインかPCを再起動します。2.Mozc入力ソースの追加
ログイン時にセットアップヘルパーが自動的に起動します。以下の画面が表示されるので、「はい」ボタンをクリックします。
3.追加完了
Mozc入力ソースの追加が完了すると、以下の画面が表示されます。「OK」ボタンをクリックします。
4.ショートカットキーの設定
「入力ソース」切り替えのショートカットキーの設定を行います。「はい」をクリックすれば、「入力ソース」切り替えのショートカットキーが以下のように変更されます。
次のソースへ切り替え:Ctrl + Space
前のソースへ切り替え:Shift + Ctrl + Space
5.デスクトップエントリーの追加
Mozcの各機能を呼び出すデスクトップエントリーを追加します。「はい」をクリックします。
6.セットアップ完了
セットアップ完了です。「OK」ボタンをクリックし、再ログインかPCを再起動します。
これでMozcによる漢字変換が利用できるようになります。
テキスト入力の確認
「システム設定」から「テキスト入力」を起動すると、以下のようになっています。Mozcの機能を起動する
Mozcの機能を起動します。上記「5.」の手順でデスクトップエントリーが追加されるため、UnityからMozcの機能を起動することができます。
1.Mozc プロパティ
Dashホームから以下のように起動します。2.Mozc 辞書ツール
Dashホームから以下のように起動します。3.Mozc 単語登録
Dashホームから以下のように起動します。4.Mozc 手書き文字認識
Dashホームから以下のように起動します。2.Mozc 文字パレット
Dashホームから以下のように起動します。再セットアップ
Mozcのセットアップヘルパーは、Dashホームから以下のように起動できます。すでに一度実行したことがある場合は、セットアップヘルパーが起動しても以下の画面が表示され、再セットアップが行われません。
再セットアップを行うには、「端末」を起動し以下のコマンドを実行します。
/usr/bin/mozc-setup-helper -f