Ubuntuのディスクイメージをブートメニューに追加する
「grml-rescueboot」は、UbuntuのディスクイメージからUbuntuを起動する項目を、ブートメニューに追加するGRUB2のスクリプトです。HDD上のディスクイメージからUbuntuを起動できるようになります。
ライブメディアを持ち歩かなくても、HDD上のディスクイメージからUbuntuを起動できるようになるため、トラブル対処用に一つ起動項目を追加しておくと便利でしょう。
インストール
「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「grml-rescueboot」で検索します。「インストール」ボタンをクリックします。
使い方
使い方は非常に簡単です。特定のフォルダーにディスクイメージを置いて、ブートメニューを更新するだけです。
1.フォルダーの確認
ディスクイメージを置くフォルダーは、デフォルトでは「/boot/grml」フォルダーになります。「grml-rescueboot」をインストールすると、以下のように「grml」フォルダーが作成されます。
2.ディスクイメージの配置
「/boot/grml」フォルダーにディスクイメージを置きます。ここでは例として、Ubuntu 12.04 〜 Ubuntu 13.10のディスクイメージを置きました。
通常は一つで十分でしょう。
注意
このフォルダーにディスクイメージを置くには、rootで操作を行う必要があります。「端末」を起動し、以下のコマンドを実行すれば、rootでNautilusが起動します。
gksudo nautilus
3-1.コマンドでブートメニューの更新
ブートメニューを更新します。「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。
sudo update-grub
「Found Grml ISO image: ・・・」の表示が出ればOKです。
3-2.Grub Customizerでブートメニューの更新
「Grub Customizer」からブートメニューを更新することもできます。「Grub Customizer」を起動すると、以下のように「grml-rescueboot」のスクリプトが認識されます。
また以下のようにディスクイメージのエントリーが認識されます。
そのまま設定を保存すればOKです。
エントリーの中身を見ると以下のようになっていました。
ブートメニュー
PCを再起動しブートメニューを表示すると、以下のようにディスクイメージからUbuntuを起動する項目が追加されています。項目を選択すると、以下のようにディスクイメージのブートメニューが表示されます。
「Try Ubuntu without installing」を選択すれば、Ubuntuがディスクイメージから起動します。