暗号化ファイルシステムの拡張設定を行う
暗号化ファイルシステムの設定画面を表示し「Advanced」ボタンをクリックすると、詳細な設定を行うことができます。拡張設定
暗号化ファイルシステムの拡張設定画面です。注意
多くの設定は変更する必要がありません。不用意に変更すると、暗号化設定ファイルがマウントできなくなるなどのトラブルにつながります。
encfs_config_file
「暗号化設定ファイル」のファイル名を指定します。通常、変更する必要はありません。
encfs_bin
「encfs」コマンドを指定します。通常、変更する必要はありません。
空白の場合、Ubuntuでは「/usr/bin/encfs」が使われます。
encfsctl_bin
「encfsctl」コマンドを指定します。通常、変更する必要はありません。
空白の場合、Ubuntuでは「/usr/bin/encfsctl」が使われます。
fusermount_bin
「fusermount」コマンドを指定します。通常、変更する必要はありません。
空白の場合、Ubuntuでは「/bin/fusermount」が使われます。
additional_encfs_options
暗号化ファイルシステムをマウントする時に、「encfs」コマンドを呼び出します。その際、ここで指定された「encfs」コマンドのオプションが追加で指定されます。
pre_mount_command
暗号化ファイルシステムをマウントする前に実行するシェルスクリプトやコマンド等を指定します。スクリプトを参考にしてください。
post_mount_command
暗号化ファイルシステムをマウントした後に実行するシェルスクリプトやコマンド等を指定します。スクリプトを参考にしてください。
pre_unmount_command
暗号化ファイルシステムをアンマウントする前に実行するシェルスクリプトやコマンド等を指定します。スクリプトを参考にしてください。
post_unmount_command
暗号化ファイルシステムをアンマウントした後に実行するシェルスクリプトやコマンド等を指定します。スクリプトを参考にしてください。
keyring_name
「キーリングにパスワードを保存する」設定を有効にしている場合、既定では暗号化ファイルシステムのパスワードの保存先キーリングは、デフォルトのキーリングになります。異なるキーリングにパスワードを保存したい場合、ここで保存先のキーリングの名称を指定します。
保存先のキーリングは、事前に作成しておく必要があります。
使用例を見てみます。
1.キーリング
「GnomeEncfsManager」という名称のキーリングを作成しました。ここに暗号化ファイルシステムのパスワードを保存します。
2.拡張設定
「keyring_name」に「1.」で紹介したキーリングの名称である「GnomeEncfsManager」を入力します。3.パスワードの保存
暗号化ファイルシステムのマウントを行うと、以下のように暗号化ファイルシステムのパスワードが「GnomeEncfsManager」キーリングに保存されます。パスワードのプロパティーを見ると、以下のように「サーバー名」にソースディレクトリーのパスが表示されています。
stash_group
この暗号化ファイルシステムが属するグループ名を指定します。ここで設定を行うより、「Gnome Encfs Manager」のUI上でグループの設定を行ったほうが楽でしょう。