BIOSのPCにUbuntu 14.04 インストールする(パーティションの作成 〜 ブートローダーの設定)
BIOSで起動するPCにUbuntu 14.04 インストールします。「BIOSのPCにUbuntu 14.04 インストールする(ライブメディアから起動 〜 インストールの種類の選択)」の続きです。
ここではインストール作業の中で山場となるパーティションの作成を行います。
ここでは未使用の100GBのHDDにUbuntu 14.04をインストールします。
必要なパーティションについて
BIOS環境において最低限必要となるパーティションは以下のとおりです。- Ubuntuをインストールするルートパーティション
- Ubuntuのスワップパーティション
それぞれのパーティションにどれくらいのサイズを割り当てるのか、事前に計算しておくとよいでしょう。
スワップは、Windowsのスワップと同じ感覚でサイズを決定するとよいでしょう。
6.パーティションテーブルの作成
未フォーマットのHDDや、既存のパーティションを全て削除したい場合、まずパーティションテーブルの作成を行います。もしそうではない場合、パーティションテーブルの作成作業は飛ばしてください。
また、WindowsとHDDの管理方法が異なります。
以下の内容に目を通して、どのHDDにUbuntuをインストールするのか確認してください。
デバイスファイルについて
「UbuntuのHDD管理 その1 - HDDの管理方法」を参考にしてください。パーティションについて
以下を参考にしてください。6-1.パーティションテーブルの作成
Ubuntuのインストール先HDDのデバイスファイルを選択し、「新しいパーティションテーブル」ボタンをクリックします。6-2.パーティションテーブル作成の確認
以下の確認画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。
6-3.パーティションテーブル作成の完了
パーティションテーブルの作成が完了すると、以下のように「空き領域」が表示されます。この「空き領域に」パーティションを作成していきます。
7.ルートパーティションの作成
次にUbuntuのインストール先となるルートパーティションを作成します。7-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。7-2.ルートパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するルートパーティションの設定を行います。ここでは2GBをスワップパーティションに割り当て、残りの全てをルートパーティションに割り当てます。
サイズ
作成するパーティションのサイズをMBで指定します。新しいパーティションのタイプ
MBR形式なので、「基本パーティション」か「論理パーティション」を選択します。この選択はWindowsと同じ考え方です。
新しいパーティションの場所
パーテションの確保位置を選択します。通常は「この領域の始点」を選択します。
利用方法
パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。「ext4 ジャーナリングファイルシステム」を選択します。
マウントポイント
パーティションのマウントポイントをメニューから選択します。ルートパーティションなので「/」を選択します。
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
7-3.ルートパーティション作成完了
以下のようにルートパーティション(/dev/sda1)が作成されます。8.スワップパーティションの作成
最後にスワップパーティションを作成します。8-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。8-2.スワップパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するスワップパーティションの設定を行います。ここでは2GBをスワップパーティションに割り当て、残りの全てをルートパーティションに割り当てます。
利用方法
「スワップ領域」を選択してください。上記以外の項目
「7-2.ルートパーティションの設定」を参考にしてください。設定したら「OK」ボタンをクリックします。
8-3.スワップパーティション作成完了
以下のようにスワップパーティション(/dev/sda5)が作成されます。9.ブートローダーの設定
最後にブートローダーをインストールするHDDを選択します。ここで選択したHDDが起動ディスクになります。
以上でパーティションやブートローダーの設定は完了です。
「インストール」ボタンをクリックします。
「BIOSのPCにUbuntu 14.04 インストールする(タイムゾーンの設定 〜 Ubuntuの起動)」に続きます。