オーサーを指定して、コミットを行う
オーサーを指定して、コミットを行います。通常のコミットでは、コミッターとオーサーは同じユーザーになります。
オーサーが別のユーザーである場合、オーサーを指定してコミットを行うこともできます。
オーサー(Author)とは、ファイルの編集やファイルを変更したユーザーを指します。
コミッター(Commiter)とは、その編集や変更を含んだコミットを行ったユーザーを指します。
オーサーの指定方法
オーサーの指定方法には、以下の2通りの方法があります。1.オーサーを直接指定
オーサーを直接指定する方法です。以下のフォーマットでオーサーをしていします。
オーサーの名前 <メールアドレス>
2.既存のコミットオブジェクトからオーサーを検索
オーサー名のみ指定すると、既存の「コミットオブジェクト」から一致するオーサーを検索します。最初に条件にあったオーサーの情報を使用します。
コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。3.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。4.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--author= | オーサー |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --author='Adalbert <Adalbert@kledgeb.com>'
5.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。オプションで指定した「コミットオブジェクト」の「コミットメッセージ」がすでに入力されている状態です。
ここでは例として、以下のように入力しました。
「コミットメッセージ」を入力したら、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
6.コマンドの実行結果
以下のように、コミットが行われます。7.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「master」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子が、「1.」と異なっています。