そしてうっかり誤ったHDDをフォーマットしてしまいがちです。
なのでバックアップは重要です。
この部分の理解が不十分だと非常に危険なので、
様々なサイトを回って理解を深めてください。
ドライブレターがない
見た目で一番異なる点はこれでしょう。CドライブやDドライブといった表現はありません。
LinuxではHDD内のパーティションをマウント(接続)すると、
フォルダのような扱いになり、HDDの中身にアクセスできるようになります。
必要なくなったらアンマウント(切断)できます。
これはHDDに限ったことではなく、CD/DVDやUSBメモリもそういう扱いです。
余談ですが、zipやCDイメージ(ISO)等のアーカイブでも同じような扱いができます。
Mac OS X(Darwin)と似たような感じ。
デバイスとしてのHDDはどのように認識・識別されるのか?
Ubuntuで認識されている場合、各HDDは/dev/sda、/dev/sdb・・・といった感じで表現されます。
何かのパスのようですが、これは実際にHDDデバイスへのパスです。
いきなり/で始まっていますが、上部で書いたようにドライブレターがなく、
大元のパスは/なためです。
sdの部分が固定で、その後ろのアルファベットがaから順に続いていきます。
例えば5つのHDDが認識されている場合、
/dev/sda、/dev/sdb、/dev/sdc、/dev/sdd、/dev/sde
といった感じです。
余談ですが、CD/DVDドライブの場合、/dev/sr0、/dev/sr1、/dev/sr2・・・
といった感じで表現されます。法則はわかりますね。
では実際に視覚的に見てみましょう。
1.Live MediaからUbuntuを起動してください。
2.起動したら、Dashホームアイコンをクリックして、
上部のテキスト入力部分に「gp」と打ちます
以下のようにGPartedが表示されるので、クリックして立ちあげます。
GPartedはパーテンション管理・編集ツールです。
3.右上の赤枠をクリックすると、認識されているHDDデバイスの一覧が表示されます。
ちなみに上記のGPartedで表示しているHDDは、
実際にUbuntuがインストールされているHDDです。
どれがどのHDDか確認する際は、sdXの情報だけでは分かりづらいので、
ボリュームラベルやHDDの容量、HDDの型番なども含め確認したほうが良いです。
容量の表示でGB(ギガバイト)ではなくGiB(ギビバイト)と表示されますが、
これは1 KB = 1024 Byteで計算した場合の単位です。
例えば、市販されているHDD(サードパーティー製)の容量表示で、
1 KB = 1000 Byteで計算されているものがあります。
こういった混同を避けるため、GiB(ギビバイト)などの単位を使用しています。
他にもKiB、MiBなど従来の単位にiを挟んだ単位が存在します。
パーティションはどのように認識・識別されるのか?
Windowsだとドライブレターで表現されますが、UbuntuではHDDデバイスの識別子 + 数値で表現されます。
ちょうど上部のGPartedの内容を見ると、
dev/sdd1、dev/sdd5、/dev/sdd6がパーティションの識別子になります。
またそれとは別に、UUIDによる識別子もあります。
こちらもよく使われます。
/dev/sdd5を右クリックして、メニューから「情報」を選択し、見てみましょう。
UUIDの情報が表示されています。
暗記しておくのはまず無理なので、必要に応じてメモしておとくと良いです。
UUIDは、他のパーティションのUUIDと重複してはいけません。
必ず一意にします。
そうしないと、OSが意図しないパーティションへアクセスしてしまうことになります。
2種類の識別子が出てきました。
違いは前者が相対的な識別子で、後者が絶対的な識別子です。
もしHDDを増設してsddがsdeにずれてしまうと、都合が悪いケースが出てきます。
(Ubuntuの起動とか)
そういう場合に備えて、絶対的な識別子が存在しています。