Ubuntuのフォルダー構造
Ubuntuのフォルダー構造を見ていきます。Windowsのフォルダー構造とは全く異なりますが、
それぞれのフォルダーに一定の役割があるという点は同じです。
説明の内容はUbuntu 12.04 64bitを対象としています。
32bit版とは多少異なる点があります。
ルートフォルダー(/)
括弧内の表記はパスです。
すべてのフォルダーの頂点に立つフォルダーです。
これがないと始まりません。
ルートフォルダーは必ず必要になりますし、1つのみ存在することができます。
複数のHDDがあろうが複数のパーティションがあろうがDVDだろうがなんだろうが、
全てのストレージはルートフォルダー以下のどこかにマウントされます。
ルートフォルダー以下ならどこにでもマウントできますが、
それだと煩雑になるため、一定のルールがあります。
/bin
binaryの略です。
このフォルダーには、ルートユーザー以外でも利用できるコマンドやアプリなど、
実行可能なファイルが入っています。
伝統的にシステム全体で利用するような重要性の高い実行ファイルがここに入ります。
例えば、ファイルのコピーコマンド(cp)やストレージのマウントコマンド(mount)は、
このフォルダに入っています。
このフォルダ内のファイルを直接いじる事はありません。
/boot
ブートマネージャーであるgrub2及びgrub2関連のファイルが入ります。
このフォルダ内のファイルを直接いじる事はありません。
下手にいじると面倒なことになります。
/cdrom
CD-ROMなどの光学メディアをマウントする時に使われるフォルダーですが、
現状使われることはほとんどないようです。
互換性のために残っているのだと思われます。
もしあるアプリが、光学メディアの検出にこのフォルダしか見ていない場合は、
ここにマウントするとよいでしょう。