リカバリーディスク
Clonezillaではバックアップイメージから、リカバリーディスクイメージを作成することができます。
リカバリーディスクイメージを作成することで、
リカバリー専用の起動ディスクを作成することができます。
通常バックアップイメージはローカルディスクやUSBディスクに保存しますが、
このバックアップイメージとClonezillaを一つにまとめ、
リカバリーに特化したのがリカバリーディスクです。
注意事項1
リカバリーディスクに収められるバックアップイメージは1つだけです。注意事項2
バックアップイメージを含むため、リカバリーディスクのサイズは大きくなります。起動ディスクを作成する場合は、USBメモリを利用するとよいでしょう。
注意事項3
リカバリーディスクのイメージは、指定したバックアップイメージがあるディレクトリーに作成されます。
十分な空き容量を確保しておいてください。
空き容量の目安としては、1GB + バックアップイメージのサイズです。
注意事項4
バックアップイメージに複数のバックアップが含まれている場合、リストア先はバックアップ元のディスクやパーティションに固定され変更できません。
例えばsdbとsdcバックアップが含まれたバックアップイメージは、
sdbかsdc、あるいは両方をリストア先に指定できますが、
それ以外のディスクは指定できません。
リカバリーディスクの作成
リカバリーディスクを作成します。途中までの手順は、「ローカルディスクをリストアする」と同じです。
1.〜8.
「ローカルディスクをリストアする」と同じです。9.処理内容の選択
バックアップや復元等の処理を選択します。「recovery-iso-zip」を選択します。
選択したら「エンター」キーを押します。
10-1.ディスクバックアップイメージの選択
バックアップイメージを選択します。以下はディスクバックアップイメージを選択しています。
選択したら、「エンター」キーを押します。
以下の画面が表示されるので、リストア先のディスクを用意します。
10-2.パーティションバックアップイメージの選択
以下はパーティションバックアップイメージを選択しています。選択したら、「エンター」キーを押します。
以下の画面が表示されるので、リストア先のディスクを用意します。
11-1.リストア先のディスク
ディスクのバックアップイメージを選択した場合は、リストア先のディスクを入力します。
複数のディスクのバックアップが含まれている場合は、スペースで区切って入力します。
例えばsdbとsdcを指定する場合は、「sdb sdc」と入力します。
また「ask_user」と入力するとリカバリーディスク起動時に、
リストア先を選択できるようになります。
入力したら「エンター」キーを押します。
11-2.リストア先のパーティション
パーティションのバックアップイメージを選択した場合は、リストア先のパーティションを入力します。
複数のパーティションのバックアップが含まれている場合は、スペースで区切って入力します。
例えばsdb1とsdc1を指定する場合は、「sdb1 sdc1」と入力します。
また「ask_user」と入力するとリカバリーディスク起動時に、
リストア先を選択できるようになります。
入力したら「エンター」キーを押します。
12.言語の設定
リカバリーディスクで使用する言語を選択します。選択したら「エンター」キーを押します。
13.キーマップの設定
リカバリーディスクで使用するキーマップファイルを入力します。「NONE」を入力すると英語配列になります。
日本語キーボードの場合は以下のように入力しますが、
面倒なので「NONE」のままでも良いです。
/usr/share/keymaps/i386/qwerty/jp106.kmap.gz
入力したら「エンター」キーを押します。
14.リカバリーディスクイメージの種類選択
リカバリーディスクイメージの種類を選択します。「iso」を選択します。
選択したら「エンター」キーを押します。
15.実行コマンドの表示
今までの設定を反映した実行コマンドが表示されます。気にしなくて良いです。
「エンター」キーを押します。
16.作成完了
作成が完了すると、以下のように表示されます。「エンター」キーを押します。
ISOディスクイメージがバックアップイメージがあるディレクトリーに作成されています。
後はUNetbootinでUSB起動ディスクを作成すれば、リカバリーディスクの完成です。