xwininfo
xwininfoコマンドはウィンドウの情報を調べるコマンドです。ウィンドウの情報とはウィンドウの位置や幅・高さといった情報から、ウィンドウIDやクラス名などXサーバーが管理している情報を調べ表示します。
ウィンドウの調査をするコマンドやツールの中には、ウィンドウIDを指定するものがあります。
ウィンドウIDはウィンドウを一意に識別するIDで、xwininfoコマンドで調べることができます。
一番上の行に表示されている「Window id」がウィンドウIDです。
ですのでウィンドウIDを指定する場合、0x2c00004を指定します。
ウィンドウIDの右側の文字列("launcher")はウィンドウ名です。
ウィンドウ名が設定されていないウィンドウも存在します。
インストール
標準でインストールされますが、インストールされていない場合はUbuntuソフトウェアセンターからインストールします。「x11-utils」で検索します。
コマンドの使い方
基本的な使い方です。1.コマンドの実行とウィンドウの選択
端末を起動しオプション無しでxwininfoコマンドを実行します。以下のようにウィンドウの選択待ちになります。
カーソルが十字カーソルに変わるので、調べたいウィンドウをクリックして選択します。
2.調査結果の表示
以下のように選択されたウィンドウの情報が表示されます。ウィンドウ指定のオプション
カーソルによる選択ではなく、直接オプションでウィンドウを指定します。id オプション
直接調べたいウィンドウのウィンドウIDを指定します。name オプション
直接調べたいウィンドウのウィンドウ名を指定します。ウィンドウ階層のオプション
各ウィンドウ(コントロール)には親子関係があります。指定されたウィンドウの親子関係の情報を表示します。
便宜上「id オプション」も併用していますが、併用しなくてもOKです。
root オプション
指定されたウィンドウのルートウィンドウの情報を表示します。children オプション
指定されたウィンドウのルートウィンドウ、親ウィンドウ、子ウィンドウの情報を表示します。子ウィンドウは直属の子ウィンドウが対象です。
tree オプション
指定されたウィンドウの親子関係にあるすべてのウィンドウの情報を表示します。孫ウィンドウも対象になります。
表示する情報のオプション
表示したい情報をオプションで指定します。これらのオプションを省略した場合は、「stats」オプションが指定されたものとみなされます。
便宜上「id オプション」も併用していますが、併用しなくてもOKです。
stats オプション
ウィンドウのサイズや位置、カラー深度等の情報が表示されます。bits オプション
ウィンドウに設定されている各属性のビット値を表示します。events オプション
マウスのクリックやキーボードのキー入力など、ウィンドウが扱うイベントの情報が表示されます。size オプション
ウィンドウのリサイズや位置合わせに関する情報が表示されます。wm オプション
プロセスIDやフォーカスの状態など、ウィンドウマネージャーに関する情報が表示されます。all オプション
取得できるすべての情報を表示します。ウィンドウ境界やフレームのオプション
shape オプション
ウィンドウの枠(境界)に関する情報が表示されます。境界が存在しないウィンドウでは以下のように「No window shape defined」と表示されます。
便宜上「id オプション」も併用していますが、併用しなくてもOKです。
frame オプション
ウィンドウのタイトルバー等フレームも込みで情報を表示します。他のオプションと併用することが多いでしょう。
このオプションを指定する場合、ウィンドウの選択はマウスで行います。