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Ubuntu Cryptkeeper その1 - 概要とインストール・暗号化ファイルシステムを作成する

Cryptkeeper

  CryptkeeperはEncFSと連携して、暗号化ファイルシステムを作成したり、ソースフォルダーのマウント/アンマウント操作を支援するインジケーターです。


  アプリ名は「cryptkeeper」です。

インストール

  Cryptkeeperのインストールです。
  Ubuntuソフトウェアセンターを起動し、「cryptkeeper」で検索します。


    「インストール」ボタンをクリックします。

起動

  通常はログイン時に自動起動させる使い方になると思いますが、Dashホームから起動することも可能です。
  Dashホームから以下のように起動します。




  ログイン時に自動起動したい場合

    自動起動するアプリケーションを起動し、以下の項目を追加します。


    「コマンド」は「cryptkeeper」にします。
    コマンド以外の項目は任意です。
    分かりやすい名称を入力しておきます。

    「追加」ボタンをクリックして完了です。


暗号化ファイルシステムを作成する

  暗号化ファイルシステムを作成します。

  暗号化の設定について

    Cryptkeeperで暗号化ファイルシステムを作成する際、暗号化の設定は行えません。
    暗号化の設定はパラノイアモードになります。


    自分で暗号化設定を行いたい場合は、「encfs」コマンドで暗号化ファイルシステムを作成してください。

  ソースフォルダー名とソースフォルダーが作られる場所について

    Cryptkeeperで暗号化ファイルシステムを作成すると、ソースフォルダー名及び場所は自動で決まります。
    同じく自分で設定したい場合は、「encfs」コマンドで暗号化ファイルシステムを作成してください。

    ちなみにフォルダー=ディレクトリーです。

  1.作成画面の表示

    インジケーターメニューから「New encrypted folder」をクリックします。


  2.マウント先フォルダーの指定

    マウント先フォルダーの指定を指定します。


    Name

      マウント先フォルダー名(暗号化ボリューム名)を入力します。
      ソースフォルダー名は「.Nameで入力された文字_encfs」になります。

    Save in folder

      マウント先フォルダーの作成場所を指定します。
      ソースフォルダーもこの場所に作成されます。

    「Create Folder」ボタン

      現在表示しているフォルダー内にサブフォルダーを作成します。

    「Forward」ボタン

      入力された設定を決定し、次の画面に進みます。

    「Cancel」ボタン

      作成を中止します。

  3.パスワードの入力

    パスワードを入力します。
    確認のために、下段にも同じパスワードを入力します。


    パスワードを入力したら「Forward」ボタンをクリックします。

  4.作成完了

    暗号化ファイルシステムが作成されます。


    「OK」ボタンをクリックします。

  5.ソースフォルダーのマウント

    作成が完了すると、以下のようにソースフォルダーがマウントされます。


    インジケーターメニューを開くと、作成した暗号化ファイルシステムが登録されています。


    ソースフォルダーも以下のように作成されています。



Cryptkeeper , インジケーター
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