ハードウェア監視センサーの情報表示
センサーの検出とカーネルモジュールの読み込みを行いセンサーが検出できれば、センサーの情報を表示できるようになります。端末を起動し以下のコマンドを実行します。
sensors
環境により表示される内容は異なります。
coretemp-isa-0000
CPUコアの温度です。「Physical id 0」はCPUそのものの(コア全体)の温度です。
マルチCPUの場合、「Physical id」の項目がCPU数に応じて増えていきます。
「Core 0」はCPUの物理コアの温度です。
物理コア数に応じて増えていきます。
nct6776-isa-0290
電圧やFANの回転数等が表示されます。「min」は許容できる下限値、「max」は許容できる上限値です。
この範囲内に数値が収まっていない場合は、「ALARM」と表示されます。
ちなみに値が設定されていない項目もあります。
「Vcore」や「AVCC」等のラベルは、設定ファイル「/etc/sensors3.conf」に記述されています。
「in1」や「in5」等は設定ファイルに記述されていないので、そのまま表示されています。
また表示される各センサーの数値は、設定ファイルに計算式を記述することで正規化することもできます。
ちなみに設定ファイルなしでセンサー情報を表示すると、以下のようになります。
それぞれの項目が何を意味しているかは、センサーやハードウェアのデータシートやBIOS上での値、数値の変化等から調べてみると良いでしょう。
ちなみに「nct6776-isa-0290」から、センサーチップ名はNCT6776でバスタイプがISAであることが分かりますが、細かなリビジョン(FかDか等)までは分かりません。
ALARMについて
上記にも書いた通り、min < センサーの値 < maxになっていないと「ALARM」が表示されます。このALARMの出処によってはオーバーヒートと判断され、CPUのクロックダウン等パフォーマンスが低下する可能性があります。
その場合は、適切な最小値と最大値を設定ファイルで指定する必要があります。