CUPS-PDFの設定
CUPS-PDFプリンターの設定ではなく、CUPS-PDF(バックエンド)そのものの設定です。CUPS-PDFの設定は「/etc/cups/cups-pdf.conf」ファイルに記述されています。
テキスト形式ですので、直接テキストエディターで開いて編集することができます。
注意
「/etc/cups/cups-pdf.conf」ファイルはシステムのファイルです。編集する前に必ずバックアップを取ってください。
編集
端末を起動し、以下のコマンドを実行します。gksudo gedit /etc/cups/cups-pdf.conf
rootでgeditが起動し編集できるようになります。
コメントについて
先頭が#で始まる行はコメント行です。コメント行は無視されます。
#で始まる行を有効にするには、#を削除してください。
PDF出力先の変更
デフォルトではPDFファイルは「~/PDF」フォルダーに出力されます。設定ファイルの「Out」キーに出力先パスを記述することで、PDFファイルの出力先を変更することができます。
赤枠が「Out」キーです。
${HOME}はユーザーのホームフォルダーを意味します。
${USER}はユーザー名を意味します。
PDFファイル名の修飾
出力するPDFファイル名にジョブIDを付加することができます。ジョブIDを付加することで既存のPDFファイル名と重複しにくくなります。
設定ファイルの「Label」キーに修飾方法を指定します。
ここでは例として、以下のジョブを実行します。
ジョブIDは33です。
ジョブ名は「無題のドキュメント 1」です。
Label 0
ジョブ名がない場合のみ、ファイル名にジョブIDを付加します。規定値です。
今回の例ではジョブ名が設定されているため、ジョブIDは付加されません。
Label 1
ファイル名の頭にジョブIDを付加します。Label 2
ファイル名の後ろにジョブIDを付加します。PDFのバージョン
デフォルトでは、PDFのバージョンは1.4になっています。設定ファイルの「PDFVer」キーにバージョンを指定することができます。