Kubuntu
Kubuntuは、デスクトップ環境にKDEを採用したUbuntuの派生ディストリビューション(フレーバー)です。Kubuntuの特徴
Kubuntuの特徴です。UIは分かりやすく表現するため、Windowsの表現を使用しています。
UI全般
Windows Vista風のUIです。画面下部にタスクバーやタスクトレイがあり、スタートメニューもあるためWindowsユーザーならほとんど違和感なく利用できると思います。
Kubuntuはデスクトップのカスタマイズ性が非常に高く、UIテーマの変更や各種ウィジェットの配置等、様々なカスタマイズが行えます。
またKubuntu標準のアプリは、多機能なアプリが多くカスタマイズ性も高いです。
従って自分好みのデスクトップ環境を構築しやすく、細かく弄りたい人にはお勧めです。
日本語対応
もちろん日本語にも対応しています。Mozcで日本語入力が利用できますし、UIも日本語で表示されるようになります。
ただ、日本語化が不十分なアプリが散見されます。
日本語化という点では、Ubuntuの方が進んでいます。
例えば以下の画面は、システム設定のプリンター画面です。
見ての通りほとんど英語表記です。
パフォーマンス
Kubuntuのパフォーマンスは、Ubuntuと同程度か少し軽く感じられる程度です。スタートメニューはUbuntuのDashと比較して、Kubuntuの方が相当軽いです。
またデスクトップ効果などパフォーマンスの調整ができるので、Ubuntuが動作するPCなら問題なく利用できるでしょう。
ただしカスタマイズの内容によっては、相応のハードウェアスペックが必要になることがあります。
Kubuntuの情報
情報量はUbuntuの情報量と比較すると少なくなります。しかしUbuntuと共有しているパッケージが多いため、Ubuntuの情報やテクニックが流用できます。
またUbuntu日本語フォーラムで質問することもできます。
UI周りの情報を「Kubuntu」で検索しても見つからない場合は、「KDE」で検索してみるのもよいでしょう。
Kubuntuのバージョン
Ubuntuと同じバージョン表記です。現時点での最新バージョンはKubuntu 12.10です。
Ubuntuと同じなので、LTS版のKubuntu 12.04も存在します。
Ubuntu 12.10もKubuntu 12.10も2012年10月18日にリリースされています。
Wubiについて
Ubuntuと同じくWubiに対応しています。インストール方法もUbuntuと同じですが、Wubiの「デスクトップ環境」は「Kubuntu」を選択してください。
Kubuntuのインストールについて
Ubuntuと同じようにGUIのインストーラーが提供されており、Ubuntuのインストーラーと構成がほとんど同じです。インストールは難しくありません。
Ubuntuをインストールしたことがある人なら余裕です。
UbuntuとKubuntuの共存について
UbuntuからKubuntuをインストールする場合、Ubuntuソフトウェアセンターからインストールすることが可能です。ただし注意事項は目を通しておいてください。
Kubuntu Plasma Desktop/Netbook system
Kubuntuの標準インストールです。Ubuntuソフトウェアセンターから「kubuntu-desktop」で検索します。
Full Kubuntu Plasma Desktop/Netbook system
Kubuntuの標準インストールに追加アプリを加えたものです。Ubuntuソフトウェアセンターから「kubuntu-full」で検索します。
Kubuntuのダウンロード
Kubuntuをダウンロードします。今回は現時点で最新版のKubuntu 12.10 64bit版をダウンロードします。
ちなみにKubuntu 日本語 Remixは存在しません。
Kubuntu 12.10のリリースノートはこちらです。
1.Get Kubuntu
Kubuntuの公式サイトにアクセスし、「Get Kubuntu」をクリックします。2.LTS/最新版の選択
次にLTS版か最新版を選択します。「latest release」が最新版で、「Long Term Support release」がLTS版です。
今回は「latest release」の「Download Kubuntu」をクリックします。
3.ダウンロード方法の選択
今回はDVDディスクイメージをダウンロードするので、「Regular Download」の「Download Kubuntu」をクリックします。4.32bit/64bitの選択
今回は64bit版をダウンロードするので、「Begin 64-Bit download」ボタンをクリックします。ライブメディアの作成について
ダウンロードしたディスクイメージからライブメディアが作成できます。作り方はUbuntuと同じです。