デスクトップのUI構成
Kubuntuはデスクトップ環境にKDEを採用しており、KDEのUI構成と同等です。KDEのデスクトップ画面(ワークスペース)はプラズマ(Plasma)により構築されており、以下の3種類があります。
- プラズマデスクトップ
- プラズマネットブック
- プラズマアクティブ
プラズマはUbuntuで言うところのUnityみたいなものです。
プラズマデスクトップ
デスクトップ/高解像度ノートPC向けプラズマです。デフォルトのプラズマです。
プラズマネットブック
低解像度向けPCのプラズマです。アプリは全画面で表示され、タブレットような操作方法になります。
「プラズマデスクトップ」と「プラズマネットブック」は「システム設定」から切り替えることができます。
プラズマアクティブ
スマートフォンやタブレット、タッチデバイス向けのプラズマです。PCでの利用は一般的ではないため、詳細は省略します。
プラズマデスクトップのUI構成
プラズマデスクトップはパネルとウィジェットで構成されます。1.デスクトップ
ウィジェットやアイコンを配置するデスクトップです。2.パネル
パネルは複数のウィジェットを梱包する、ウィジェットのコンテナーです。デスクトップの四隅に配置でき、幅や高さを自由に変更することができます。
また複数のパネルをデスクトップに配置することができます。
追加できるパネルの種類は、「標準のパネル」と「空のパネル」です。
標準のパネル
上記画像の下部に表示されているパネルのことです。スタートメニューやタスクバー等のウィジェットが配置されています。
標準のパネルもカスタマイズ可能なので、ウィジェットの削除や追加等が可能です。
標準のパネル内のウィジェットを全て削除すれば、「空のパネル」と同等になります。
空のパネル
ウィジェットが配置されていない空のパネルです。自分でウィジェットを配置します。
3.フォルダービュー
指定されたフォルダー内のファイルやサブフォルダーを表示するウィジェットです。デフォルトでは「~/デスクトップ」フォルダー内のファイルやサブフォルダーを表示します。
また、表示するファイルやサブフォルダーをフィルタリングしたり、ソートして表示することも可能です。
4.プラズマツールボックス
パネルやウィジェットの追加等の操作を行うメニューを表示します。標準のパネルのUI構成
標準のパネルのUI構成です。UI構成と言っても、各種ウィジェットが配置されているだけなので、自由にカスタマイズ可能です。
1.Kickoffアプリケーションランチャー
いわゆるスタートメニューウィジェットです。操作方法はWindows Vistaと似たようなものですが、Windows 2000のようなスタートメニューに切り替えることも可能です。
2.アクティビティ
アクティビティの作成や切り替え等を行うウィジェットです。仮想デスクトップがデスクトップ領域の拡張であるのに対し、アクティビティはデスクトップそのものの作成です。
例えば通常のデスクトップの他に、写真のスライドショー用のデスクトップやWeb閲覧用のデスクトップなど用途に応じてアクティビティを作成し切り替えて利用することができます。
また標準でいくつかアクティビティのテンプレートが用意されています。
以下の画面はテンプレートから「検索と起動」アクティビティを作成し、「検索と起動」アクティビティに切り替えた時の画面です。
3.ページャ
仮想デスクトップの切り替えウィジェットです。仮想デスクトップ構成の設定も可能です。
4.タスクマネージャー
起動したアプリ(ウィンドウ)の一覧を表示するウィジェットです。Windowsのタスクバー相当のウィジェットです。
5.システムトレイ
各種通知や常駐アプリ(インジケーター)を表示するウィジェットです。Windowsのタスクトレイ相当のウィジェットです。
6.デジタル時計
時間を表示するウィジェットです。7.ツールボックス
以下のようにパネルをカスタマイズする画面を表示します。ウィジェットの追加と削除、パネルサイズや配置位置の変更等が行えます。