Lubuntu 13.04リリース
Ubuntu 13.04のリリースに合わせ、他のフレーバーも13.04が一斉にリリースされました。Lubuntu 13.04もリリースされています。
UI以外の変更点は、Ubuntuのリリースノートを参考にしてください。
Lubuntuのリリースノートから抜粋します。
pcmanfm(ファイルマネージャ)
ファイル検索機能が追加されました。これに伴いファイル検索アプリのcatfishは削除されました。
テーマの変更
壁紙やアイコンなどテーマが変更されました。gnome-mplayer(マルチメディアプレーヤー)
昔からあるクラッシュするバグが修正されました。gpicview(画像ビューワー)
多くのバグを修正しました。アプリの安定性向上がメインですね。
Lubuntu 13.04の不具合
いくつか不具合があります。1.空き容量が最大まで確保されない
ガイド付きインストールでパーティションを空き領域最大まで確保しようとすると、最小で確保されてしまうそうです。ガイド付きインストール(Guided partitioning)というのは、インストールに必要なパーティションの作成をインストーラーが支援する機能ことです。
Guided partitioning shortcut "max" gives minimum space instead
意訳です。
Lubuntu 64bit Intel Mac向けのAlternate ディスクイメージでインストールしたのだが、空き領域最大まで確保するショートカットを押すと、最小の容量で確保されてしまう。
Alternate版は低スペックPC向けで、GUIのインストーラーではありません。
ちなみにUbuntu 13.04にAlternate版は存在しません。
2.アップグレード時にlibc6の警告が表示される
アップグレード時にlibc6の警告が表示されます。When xscreensaver/xlockmore isn't properly stopped, the upgrade leads to a broken system
意訳です。
アップグレード時にlibc6をアップグレードするため、libc6を利用しているアプリを終了させる必要がある。
しかし「xscreensaver」と「xlockmore」がその対象から抜けているため、アップグレードを行うとユーザーロック時(スクリーンセーバー起動時)にそのままフリーズして、復帰できなくなる。
結果アップグレードが続行できず、システムが破壊される可能性がある。
アップグレードツールで検出して終了させる必要がある。
Xubuntuでも同様ですが、ここで言う警告とは以下の警告です。
対応されているので、手順通りに進めればOKです。
3.System Profiler and Benchmarkが正常に起動しない
アプリ起動時に謎のウィンドウが表示されるそうです。System Profiler and Benchmark 2 blank gui boxes closing the small one results in the system info to be displayed.
意訳です。
「System Profiler and Benchmark」を起動すると、中身が何もないウィンドウが表示され、このウィンドウを2〜4回(環境による)閉じないと「System Profiler and Benchmark」が表示されない。
現象
以下のような状態です。中心にあるウィンドウを「X」ボタンをクリックして数回閉じれば、以下のように正常に表示されます。
回避策
ルックアンドフィールでウィジェットを「Lubuntu-default」から別のウィジェットに変更すると、この現象を回避できます。デフォルトでは「Lubuntu-default」が選択されているので、これを別のウィジェットに変更します。
例として「Clearlooks」を選択しました。
「適用」ボタンをクリックします。
「System Profiler and Benchmark」を起動すると、正常に起動します。
4.LXPanelのアイテムのスペースがLubuntu 12.04と異なる
On the right part of the lxpanel in Lubuntu 12.10 the volume control icon and internet connections icon and current time, where the spacing is different than lubuntu 12.04意訳です。
LXPanelの右側に表示される「音量コントロール」「インターネット接続」「時計」アイテムの各スペースがLubuntu 12.04と異なるとのことです。
見た感じ表示が崩れるなど破綻はしていませんでした。
Lubuntu 12.04より狭く感じますが、クリック等の操作も問題なく行えます。
5.ソフトウェアソースの表示に時間がかかる
ソフトウェアソースの表示に30秒ほど時間がかかるそうです。software sources window takes long time to open with little user feedback
意訳です。
ソフトウェアソースを起動し、ウィンドウ表示後利用できるようになるまで時間がかかる。
ハードウェア及びドライバーの検出に全体の8割ほど時間がかかっている。
「追加のドライバー」タブをクリックした時に、ハードウェア及びドライバーの検出をおこうなようにして欲しい。
このバグが登録されたのが2012-10-31ですから、以前からあるバグですね。
Ubuntu 13.04でも表示に時間がかかると報告されている方もいます。
ハードウェア及びドライバーの検出ですから、環境によりかかる時間は異なります。
6.IBusアイコンが表示されない
LXPanelにIBusアイコンが表示されません。Ubuntuでも似たような話が以前ありましたね。
IBUS does not open when selected from menu or applications from within filemanager (PCmanfm )
回避策として以下のパッケージをインストールすることで、この現象を改善できるとのことです。
- libappindicator1
- python-appindicator
- python-gconf
- python-glade2
- python-pexpect
上記パッケージをインストールしたところ、IBusアイコンが表示されるようになりました。
7.メニューを操作するとmenu-cacheがクラッシュする
メニュー操作をすると、menu-cacheがクラッシュすることがあります。クラッシュすると、以下のエラー画面が表示されます。
menu-cached crashed with SIGSEGV in malloc()
menu-cached 0.4.1 crashed with SIGSEGV in malloc()
すでにパッチは適用されテスト段階ですので、そのうち修正されると思います。