Nautilus 3.6
Ubuntu 13.04では、NautilusがバージョンアップしNautilus3.6.3になりました。バージョンは3.6.3ですが、ここでの表記は便宜上マイナーバージョンを省いて3.6と表記します。
リリースノートでも触れましたが、UIが変更され多くの機能が削除されています。
Nautilus 3.6のUI構成
Nautilus 3.6のUI構成です。1.戻る・進むボタン
Nautilusはフォルダーの表示履歴を保持しており、このボタンをクリックすることで履歴をたどることができます。履歴メニューの表示
各ボタンを右クリックすると、以下のように履歴の一覧メニューが表示され、一気に履歴をたどることができます。2.パス
現在表示しているフォルダーのパスを表示します。パスの表示方法はボタン形式と入力形式があります。(後述)
3.検索
ファイルの検索を行います。4.表示オプション
フォルダーやファイルの表示オプションです。左から「一覧表示」「アイコン表示」「表示オプションメニューボタン」です。
5.場所オプションメニューボタン
場所オプションメニューでは、新しいタブを開いたりファイルの操作を行うメニューが表示されます。6.場所
最近使ったファイルの表示や、各フォルダーへのショートカットが表示されます。各場所をクリックすると、そのフォルダーへ移動したり、選択された場所を表示します。
ファイル操作
参照先がフォルダーの場合、ファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップすることで、コピーや移動・ソフトリンクの作成が可能です。場所のメニュー
各場所を右クリックすると、以下のようにメニューが表示されます。開く
その場所に移動します。新しいタブで開く
その場所を新しいタブで開きます。新しいウィンドウで開く
Nautilusを新たに起動し、その場所を表示します。場所のメニュー(ゴミ箱)
「ゴミ箱」の場合、「ゴミ箱を空にする」が追加されます。ゴミ箱を空にする
ゴミ箱にあるファイルを削除し、空き容量を確保します。7.デバイス
「コンピューター」とマウント可能なボリュームの一覧が表示されます。「コンピューター」はrootパーティション(/)です。
ボリュームのマウントとアンマウント
各デバイスをクリックすると、ボリュームをマウントしそのボリュームを表示します。またマウントされたボリュームは以下のようにイジェクトアイコンが表示されます。
アンマウントするには、イジェクトアイコンをクリックします。
ただし「コンピューター」常にマウントされ、アンマウントできません。
ファイル操作
ボリュームがマウントされている場合、ファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップすることで、コピーや移動・ソフトリンクの作成が可能です。デバイスのメニュー(コンピューター)
「コンピューター」右クリックすると、以下のようにメニューが表示されます。「場所」で表示されるメニュー内容と同じです。
上記の「場所」を参考にしてください。
デバイスのメニュー(マウント可能なボリューム)
マウント可能なボリューム右クリックすると、以下のようにメニューが表示されます。「ブックマークの追加」と「マウント(アンマウント)」が追加されます。
ブックマークの追加
ボリュームをブックマークに追加します。マウント・アンマウント
ボリュームをマウント・アンマウントします。8.ブックマーク
ユーザーが任意に作成可能なフォルダーのブックマーク(ショートカット)が表示されます。9.ネットワーク
Samba(Windows共有)やFTPなど、ネットワーク上のマウント済みボリュームが表示されます。また「ネットワークを表示」を選択すると、ネットワーク上のボリュームやホストを表示することができます。
「ネットワーク上のボリュームに接続」を参考にしてください。
10.ファイルの一覧
フォルダーやファイルの一覧が表示されます。パスの表示方法切り替え
パスの表示方法と表示方法の切り替えです。ボタン形式
各パスをボタンで表示します。各ボタンをクリックすると、そのパスへ移動します。
デフォルトでは、ボタン形式でパスが表示されます。
フォルダーの操作メニュー
各ボタンをクリックすると、以下のメニューが表示されます。新しいタブで開く
その場所を新しいタブで開きます。新しいウィンドウで開く
Nautilusを新たに起動し、その場所を表示します。切り取り
フォルダーを切り取ります。「Ctrl + X」と同じ扱いです。
アクセス権がないなど、フォルダーを切り取りできない場合は選択できません。
コピー
フォルダーをコピーします。「Ctrl + C」と同じ扱いです。
アクセス権がないなど、フォルダーを切り取りできない場合は選択できません。
フォルダーへ貼り付け
コピーもしくは切り取りされているファイルやフォルダーを、このフォルダーに貼り付けます。「Ctrl + V」と同じ扱いです。
貼り付けるファイルがなかったり、アクセス権がない場合は選択できません。
ゴミ箱に移動する
フォルダーをゴミ箱に移動します。(削除)アクセス権がないなど、フォルダーをゴミ箱に移動できない場合は選択できません。
プロパティ
ボリュームのプロパティー画面を表示します。入力形式
パスをそのまま表示します。パスを入力して「エンター」キーを押すと、そのパスへ移動します。
また「ESC」キーを押すと「ボタン形式」に戻ります。
また、パス入力時にパスの補完を自動的に行なってくれます。