CPUのcpufreqフォルダー内のファイル
各CPUのcpufreqフォルダー内のファイルを紹介します。このフォルダー内のファイルには、CPU及びCPUfreqドライバーの情報が入っています。
多くのファイルはテキスト形式のファイルなので、テキストエディターで開くことができます。
一部アクセス権のないファイルはrootで開く必要があります。
また、いくつかの設定は「echo」コマンドで変更できますが、ここでは省略します。
cpuinfo_cur_freq
CPUの現在のクロック数です。CPUのクロック数はハードウェアから取得しています。
テキストエディターで開くと、以下のようにCPUの現在のクロック数が表示されます。
単位は「kHz」です。
以下の場合、1.6GHzになります。
cpuinfo_max_freq
CPUがサポートする最高クロック数です。テキストエディターで開くと、以下のようにCPUがサポートする最高クロック数が表示されます。
単位は「kHz」です。
以下の場合、3.401GHzになります。
cpuinfo_min_freq
CPUがサポートする最低クロック数です。テキストエディターで開くと、以下のようにCPUがサポートする最低クロック数が表示されます。
単位は「kHz」です。
以下の場合、1.6GHzになります。
cpuinfo_transition_latency
CPUがクロック数の変更にかかる時間(最大値)です。テキストエディターで開くと、以下のようにクロック数の変更にかかる時間が表示されます。
単位は「ナノ秒」です。
以下の場合、10000ナノ秒(=10マイクロ秒)になります。
-1
Transition Latencyが不明、もしくは特定のガバナーが利用できないCPUだった場合、この数値が「-1」になります。もしこの数値が「-1」だった場合、「ondemand」ガバナーなど一部のガバナーは利用できません。
scaling_available_frequencies
CPUに設定できるクロック数の一覧です。テキストエディターで開くと、以下のようにCPUに設定できるクロック数の一覧が表示されます。
単位は「kHz」です。
scaling_available_governors
利用可能なCPUfreqガバナーの一覧です。テキストエディターで開くと、以下のようにCPUfreqガバナーの一覧が表示されます。
scaling_cur_freq
CPUの現在のクロック数です。「cpuinfo_cur_freq」と異なり、CPUのクロック数はLinux Kernelから取得しています。
テキストエディターで開くと、以下のようにCPUの現在のクロック数が表示されます。
単位は「kHz」です。
以下の場合、1.8GHzになります。
scaling_driver
CPUfreqドライバーです。テキストエディターで開くと、以下のように現在使われているCPUfreqドライバーが表示されます。
scaling_governor
現在設定されているCPUfreqガバナーの名称です。テキストエディターで開くと、以下のように現在設定されているCPUfreqガバナーの名称が表示されます。
scaling_max_freq
設定可能なCPUの最高クロック数です。「cpuinfo_max_freq」と異なり、ソフトウェアでの制限です。
テキストエディターで開くと、以下のように設定可能なCPUの最高クロック数が表示されます。
単位は「kHz」です。
以下の場合、3.401GHzになります。
scaling_min_freq
設定可能なCPUの最低クロック数です。「cpuinfo_min_freq」と異なり、ソフトウェアでの制限です。
テキストエディターで開くと、以下のように設定可能なCPUの最低クロック数が表示されます。
単位は「kHz」です。
以下の場合、1.6GHzになります。
scaling_setspeed
CPUのクロック数を指定する時や、その設定を読み込むためのファイルです。「userspace」ガバナー指定時のみ有効です。
「ondemand」ガバナーを指定しているため、以下のように非サポートになっています。
affected_cpus
クロック数を調整する際、同じクロック数に調整しなければならないCPU論理コアの番号の一覧です。テキストエディターで開くと、論理コアの番号が表示されます。
related_cpus
今のCPUは1つのCPU内に複数の論理コアが存在します。例えばCore i7 2600の場合、1つのCPUで物理コア数が4つですが、ハイパースレッディング・テクノロジーにより論理コア数は8つになります。
「related_cpus」は、その論理コアが属するCPUの全論理コア番号の一覧です。
テキストエディターで開くと、その論理コアが属するCPUの全論理コア番号の一覧が表示されます。
bios_limit
BIOS(EFI)で設定されたCPUの最高クロック数です。テキストエディターで開くと、BIOS(EFI)で設定されたCPUの最高クロック数が表示されます。