デスクトップエントリーの扱い
デスクトップエントリーファイルは、以下のようにファイル名が表示されません。表示される名称について
表示される名称は、「Name」エントリーで記述した名称が表示されます。デスクトップエントリーファイルの拡張子は「.desktop」なので、ファイル名は表示されていないことが分かります。
ちなみにNautilusに限らずGTK+で作られたファイルマネージャーは、同様の表示になります。
XubuntuのThunarやLubuntuのPCManも同様の表示になります。
一方Qtで作られたファイルマネージャーは、ファイル名が表示されます。
KubuntuのDolphinやKrusaderは、ファイル名が表示されます。
ファイル名の表示
ファイル名を表示するには、「ls」コマンドや「Midnight Commander」等GTK+で作られていない別のアプリを利用するか、ホームフォルダー以下にコピーします。例えば「/usr/share/applications」フォルダー内のデスクトップエントリーファイルを自分のホームフォルダーにコピーすると、以下のようにファイル名が表示されます。
実行権限について
ホームフォルダー以下に存在するアプリケーションのデスクトップエントリーファイルは、実行権限を付けることで実行可能なデスクトップエントリーとして認識されます。実行権限を付けない場合は、通常のファイルとして扱われます。
リンクのデスクトップエントリーファイルは、実行権限の有無に関わらず有効なデスクトップエントリーファイルとして扱われます。
実行可能なデスクトップエントリー
実行可能なデスクトップエントリーはファイル内の記述に従いアプリの起動を行います。リンクの場合は、URLに関連付けられたアプリを起動し、指定されたURLをアプリに渡します。
信用できないアプリケーションのランチャー
実行権限のついていないアプリケーションのデスクトップエントリーファイルは、ダブルクリックすると以下のように警告画面が表示されます。この場合、デスクトップエントリーファイルからアプリを起動することはできません。
アプリを実行するにはデスクトップエントリーファイルに実行権限を付ける必要があります。
アプリケーションのデスクトップエントリーファイルのプロパティー画面(実行権限あり)
実行権限がある場合とない場合で異なります。まずは実行権限がある場合です。
全ユーザー共通のフォルダー内にあるアプリケーションのデスクトップエントリーファイルのプロパティー画面は、常にこちらのプロパティー画面が表示されます。
プロパティー画面を表示し、「アクセス権」のタブから「プログラムとして実行可能」のチェックをオンにします。
「基本」タブをクリックすると、以下のようにデスクトップエントリーの内容が反映されたプロパティーが表示されます。
名前
ローカライズ用の「Name」エントリーの値が表示されます。説明
ローカライズ用の「GenericName」エントリーの値が表示されます。コマンド
「Exec」エントリーの値が表示されます。コメント
ローカライズ用の「Comment」エントリーの値が表示されます。値の変更について
各項目の値を変更すると、それぞれに対応したエントリーの値が書き換わります。上記以外の項目は、通常のファイルと同じです。
アプリケーションのデスクトップエントリーファイルのプロパティー画面(実行権限なし)
次は実行権限がない場合です。プロパティー画面を表示し、「アクセス権」のタブから「プログラムとして実行可能」のチェックをオフにします。
「基本」タブをクリックすると、以下のようにデスクトップエントリーの一部の内容が反映されたプロパティーが表示されます。
名前
デスクトップエントリーファイルのファイル名です。それ以外の項目は上記の「アプリケーションのデスクトップエントリーファイルのプロパティー画面(実行権限あり)」を参考にしてください。
リンクのデスクトップエントリーファイルのプロパティー画面
リンクのデスクトップエントリーファイルのプロパティー画面です。名前
ローカライズ用の「Name」エントリーの値が表示されます。上記以外の項目は、参照先の情報が表示されます。
アクセス権について
アクセス権のタブで表示されるアクセス権は、参照先のアクセス権が表示されます。このファイル自身のアクセス権ではないため、注意してください。
スキーム名が「http」など、ファイルを指していない場合は、アクセス権の設定はできません。