インジケーターが表示されるようになりました
Ubuntu 13.10で「Cryptkeeper」インジケーターが表示されるようになりました。これで 「systray-whitelist」に関係なく、「Cryptkeeper」が利用できるようになりました。
Ubuntu 13.10でインストールできる「Cryptkeeper」のバージョンは、「0.9.5-5.1ubuntu2」になります。
またバージョンアップに伴い機能が追加され、以前よりも使いやすくなっています。
ここでは追加された機能や変更点について記述します。
ソースフォルダーの管理画面
ソースフォルダーの管理画面から、「Cryptkeeper」に登録したソースフォルダーの情報表示や、削除、パスワードの変更等を行うことが出来ます。1.ソースフォルダーの管理画面表示
インケーターメニューの「Edit」をクリックします。2.ソースフォルダーの管理画面
ソースフォルダーの管理画面が表示されます。一覧に表示されるのは、マウント先フォルダーになります。
「Cryptkeeper」ではソースフォルダーとそのマウント先フォルダーが一対で管理され、マウント先フォルダーが一覧に表示されます。
ソースフォルダーの情報を表示する
ソースフォルダーの情報を表示すると、暗号化方式やソースフォルダーのパス、マウント先フォルダーのパス等の情報を確認することが出来ます。1.ソースフォルダーの情報表示
情報を表示したいマウント先フォルダーを選択します。選択したら「Information」ボタンをクリックします。
2.情報表示
以下のように選択されたマウント先フォルダー及びそれに結び付けられているソースフォルダーや、暗号化方式の情報が表示されます。Crypt directory
ソースフォルダーのパスです。このフォルダー内に暗号化されたファイルが保存されます。
Mount directory
マウント先フォルダーのパスです。このフォルダーに暗号化されたファイルが復号化されます。
それ以外の項目
暗号化方式の設定が表示されます。パスワードを変更する
パスワードを変更します。1.パスワード変更画面の表示
パスワードを変更したいマウント先フォルダーを選択し、「Change Password」ボタンをクリックします。2.パスワードの設定
以下の画面が表示されるので、現在のパスワードと新しいパスワードを入力します。入力したら「OK」ボタンをクリックします。
Enter the current password for
現在設定しているパスワードを入力します。Enter a new password
新しいパスワードを入力します。Enter the new password again to confirm
確認のため、新しいパスワードを入力します。「Enter a new password」と同じパスワードを入力します。
3.パスワード変更完了
パスワードの変更が完了すると、以下のように「Password changed」と表示されます。「Close」ボタンをクリックして、完了です。
もし入力した現在設定されているパスワードが間違っている場合、以下のエラー画面が表示されます。
もう一度やり直してください。
登録したソースフォルダーを削除する
「Cryptkeeper」に登録したソースフォルダーを削除します。「Cryptkeeper」に登録した項目を解除することも出来ます。
1.削除
削除したいマウント先フォルダーを選択し、「Delete」ボタンをクリックします。2.削除確認
以下の画面が表示されるので、間違いがなければ「OK」ボタンをクリックします。3.ソースフォルダーの削除確認
次にソースフォルダーも削除するか、確認画面が表示されます。後でソースフォルダー(暗号化されたファイル群)を再利用するなら、削除しないほうが良いでしょう。
Yes
ソースフォルダーを削除します。No
ソースフォルダーを削除しません。4.削除完了
以下のように選択された項目が削除されます。Cryptkeeperの設定
Cryptkeeperの設定画面が新しく追加されました。設定画面は、インジケーターメニューの「Preferences」をクリックすると表示されます。
以下の画面が表示されます。
File browser
ソースフォルダーをマウントした時にファイルマネージャーが表示されます。その時利用するファイルマネージャーを指定します。
Ubuntuのファイルマネージャーは「Nautilus」なので設定を変更する必要はありませんが、もし別のファイルマネージャーを利用している場合は、ここでそのファイルマネージャーを指定すると良いでしょう。
Unmount after idle
ソースフォルダーマウント後、ここで指定された時間が経過すると、自動的にアンマウントを行います。「0」を指定すれば、自動的なアンマウントは行いません。
時間は分で指定します。
Do not delete mount point when unmounting
アンマウントしたあと、マウント先のフォルダーを削除するかどうかの設定です。チェックをオンにすれば、マウント先のフォルダーを削除しません。
通常はチェックオフで利用すると良いでしょう。
Allow other users to access mounted folders
他のユーザーが、マウント先フォルダー内の復号化されたファイルにアクセスできるようにするかどうかの設定です。「fuse」の「user_allow_other」オプションに相当します。
Ubuntuではこのプションの使用が許可されていないため、この設定はオフにしておいてください。