Ubuntu Grub Customizer その10 - Linux-ISOエントリーのテンプレート・UbuntuのディスクイメージからUbuntuを起動するエントリーを作成する・KubuntuのディスクイメージからKubuntuを起動するエントリーを作成する

Linux-ISOエントリーのテンプレート

「Options」タブをクリックし「Type」メニューから「Linux-ISO」を選択すると、以下の画面が表示されます。

テンプレートの概要

このテンプレートは、ライブCD/DVDメディアのディスクイメージからLinuxを起動するテンプレートです。
HDD内に置いたLinuxのディスクイメージから、Linuxを起動することができます。

Partition

ディスクイメージを置いたパーティションをメニューから選択します。

Initial ramdisk

    Linux Kernelの初期RAMディスクを指定します。
    Linux Kernelの起動において、まず初期RAMディスクを起動させる必要があります。

ディスクと表記していますが、実際はただのファイルです。
ここで指定する初期RAMディスクは、ディスクイメージ内の初期RAMディスクです。

Path to iso file

HDD内に置いたディスクイメージをフルパスで指定します。

Linux image

Linux Kernel本体を指定します。
ここで指定するLinuxイメージは、ディスクイメージ内のLinuxイメージです。

Locale

Linux Kernelのカーネルオプションの「locale」に指定するロケールを指定します。

Kernel params

Linux Kernelのカーネルオプションを指定します。

Ubuntuのディスクイメージから起動するエントリーを作成する

ここでは例として、Ubuntu 13.04のディスクイメージからUbuntu 13.04を起動するエントリーを作成します。
エントリーの作成自体は「GRUB2のブートメニューに表示される項目を作成する」を参考にしてください。

1.ディスクイメージのダウンロード

Ubuntu 13.04のディスクイメージをダウンロードします。

2.ファイルの確認

初期RAMディスクとLinux Kernelイメージのファイルを確認します。
赤枠のファイルが初期RAMディスクです。
緑色の枠がLinux Kernelのイメージです。

3.エントリーの設定

エントリー編集画面の「Options」タブを、以下のように設定します。
一部の設定は環境により異なります。

「Source」タブは以下のようになります。

set root='(hd0,2)'
search --no-floppy --fs-uuid --set eedb111d-e013-4144-820e-6aa2f47818ad
loopback loop /home/ubuntu/ubuntu-13.04-desktop-amd64.iso
linux (loop)/casper/vmlinuz.efi boot=casper iso-scan/filename=/home/ubuntu/ubuntu-13.04-desktop-amd64.iso quiet splash locale=en_US
initrd (loop)/casper/initrd.lz

4.エントリー作成完了

以下のようにエントリーを作成しました。

5.GRUB2のブートメニュー

GRUB2のブートメニューを表示すると、作成したエントリーが表示されています。
「Boot Ubuntu Live DVD」を選択します。

6.Ubuntuの起動

以下のようにディスクイメージからUbuntuが起動します。

Kubuntuのディスクイメージから起動するエントリーを作成する

ここでは例として、Kubuntu 13.04のディスクイメージからKubuntu 13.04を起動するエントリーを作成します。
エントリーの作成自体は「GRUB2のブートメニューに表示される項目を作成する」を参考にしてください。