入力ウィンドウがない時のキーボードレイアウトを設定する
入力ウィンドウがない時のキーボードレイアウトを設定することができます。通常この設定を変更する必要はありません。
入力ウィンドウがない時のキーボードレイアウトは、デフォルトではデフォルトのキーボードレイアウトが使用されます。
入力ウィンドウとは
入力ウィンドウとは、簡潔に表現すればテキストボックスなどカーソルが表示され、キーボードから入力された文字を表示するウィンドウのことです。テキストエディターの例
テキストエディターなどテキストを編集するアプリは、テキストボックスのようなテキストを入力できるウィンドウを持っています。「テキストエディター」では、以下の赤枠内のウィンドウが入力ウィンドウになります。
入力ウィンドウ内のカーソル「|」は、キーボードから入力された文字を挿入する位置を示しています。
Nautilusの例
Nautilusでは、必要に応じてテキストを入力できるウィンドウを表示します。起動直後はテキストを入力できるウィンドウはありません。
従って「入力ウィンドウがない時」に該当します。
適当にフォルダーを選択しフォルダー名を変更しようとすると、以下のようにフォルダー名を入力するテキストボックスが表示されます。
この状態は「入力ウィンドウがある時」に該当します。
入力ウィンドウがない時のキーボードレイアウトを設定する
入力ウィンドウがない時のキーボードレイアウトを設定します。1.キーボードレイアウト選択画面の表示
「入力メソッド」タブをクリックし、画面下部のキーボードアイコンをクリックします。2.キーボードレイアウトの選択
以下の画面が表示されます。メニューからキーボードレイアウトを選択し、「OK」ボタンをクリックします。
以下はメニューの一部です。
既定について
メニューの一番上にある「既定」は、デフォルトのキーボードレイアウトの使用を意味します。通常は「既定」を選択します。
動作例
入力ウィンドウがない時のキーボードレイアウトがどのように動作するのか、テストしてみます。1.環境について
テストした環境は、デフォルトのキーボードレイアウトに「キーボード - 日本語 - 日本語(OADG 109A)」を設定しています。また接続されているキーボードは、日本語キー配列のキーボードです。
2.キーボードレイアウトの変更
以下のように、「入力ウィンドウがない場合のキーボードレイアウト」を「英語(US)」に設定しました。3.テストに使用するキー
今回テストに使用するキーは「[」キーです。「日本語(OADG 109A)」キーボードレイアウトでは、「[」が入力されます。
「英語(US)」キーボードレイアウトでは、「]」が入力されます。
4.Nautilusの起動
「Nautilus」を起動します。起動後は入力ウィンドウがありませんが、キーボードのキーを押すと検索機能が有効になります。
この検索のキーワードに入力される文字を見てみます。
5.キーを押す
キーボードからキーを押すと、以下のように押したキーが文字として表示されます。見ての通り、「]」が入力されています。
これは入力ウィンドウがない状態で押したキーが、「英語(US)」キーボードレイアウトのキーとして扱われたためです。
そのキーがNautilusに伝わり、検索機能を有効にし、送られてきた文字を検索ボックスに表示しています。
検索ボックスは、テキストを入力できるウィンドウです。
従ってこれ以降のキーボードからの入力は、デフォルトのキーボードレイアウトである「日本語(OADG 109A)」キーボードレイアウトとして扱われます。
6.もう一度キーを押す
もう一度同じキーを押してみます。上記にも記述したとおり「日本語(OADG 109A)」キーボードレイアウトとして扱われるため、「[」が表示されます。