クイックフレーズ(QuickPhrase)
クイックフレーズは、定型文の入力支援機能を提供するアドオンです。「Mozc」等の辞書に近いイメージでしょうか。
クイックフレーズも同様に辞書が必要で、自分がよく利用する定型文を辞書に登録しておく必要があります。
入力メソッドが無効にしない限り、どの入力メソッドでも利用できる
例えば、よく利用する定型文を「Mozc」の辞書に登録した場合、その定型文は「Mozc」が入力メソッドに選択されていなければ利用することができません。一方「クイックフレーズ」は入力メソッドのオン・オフに関わらず、入力メソッドが「クイックフレーズ」を無効にしない限り、「クイックフレーズ」を利用することができます。
現状直接入力はもちろんのこと、「Mozc」や「Anthy」でも「クイックフレーズ」を利用することができます。
Fcitxでのみ利用できる
「クイックフレーズ」は「Fcitx」のアドオンなので、「Fcitx」でのみ利用できる機能です。一方「Mozc」自体は、インプットメソッドフレームワークから独立しているため、「Mozc」の辞書に登録した定型文は、「Fcitx」でも「IBus」でも利用できます。
スペルアドオンと連携
「クイックフレーズ」は「スペル」アドオンと連携して動作する機能があります。「クイックフレーズ」を表示する際、「スペル」アドオンから英単語の単語候補を取得し、候補ウィンドウに表示することができます。
というわけで
定型文を辞書に登録する場合、どちらのほうが都合が良いか事前に検討しておきましょう。クイックフレーズの設定画面を開く
クイックフレーズの設定を行うには、クイックフレーズの設定画面を開く必要があります。「アドオン」の画面から「Quickphrase」アドオンを選択し、「設定」ボタンをクリックします。
クイックフレーズの設定
クイックフレーズの設定画面です。クイックフレーズを利用するにあたり、最低限設定しなければならない内容は、クイックフレーズを表示するショートカットキーの設定と、辞書の作成です。
クイックフレーズのトリガーとなるキー
クイックフレーズを表示するショートカットキーを、以下のメニューから選択します。なし
ショートカットキーを設定しません。セミコロン
「セミコロン」キーを押すとクイックフレーズを表示します。Grave
「Grave」キーを押すとクイックフレーズを表示します。グレーブキー(アクサングラーブ・グレーブアクセント)は、「`」キーのことです。
注意
ここで行ったショートカットキーが機能しない場合は、この設定を「なし」に変更し、以下の「クイックフレーズのトリガーとなる別のキー」でショートカットキーを設定してください。クイックフレーズのトリガーとなる別のキー
クイックフレーズを表示するショートカットキーを、設定します。クイックフレーズを表示するショートカットキーは、ここで行ってください。
ショートカットキーは2種類設定することができます。
ショートカットキーの設定方法
ショートカットキーの設定は、ボタンをクリックすると以下のようにキーの組み合わせを入力する状態になるので、ショートカットキーに設定したいキーを押します。ショートカットキーを削除するには
ショートカットキーを削除するには、キーの組み合わせを入力する状態の時に「ESC」キーを押します。修飾キーを選択
候補ウィンドウの画面では、「修飾キー + 数値」キーの組み合わせで定型文を選択することができます。修飾キーとの組み合わせを以下のメニューから選択します。
修飾キー無しで「数値」キーによる定型文の選択も可能です。
また、候補ウィンドウの画面には、選択された修飾キーが表示されるようになります。
なし
「数値」キーによる定型文の選択を行います。各定型文候補には、「数値.定型文」と表示されるようになります。
例えば「1.今日の天気は晴れです。」を候補から選択する場合、「1」キーを押せば「今日の天気は晴れです。」が選択され、テキストに反映されます。
Alt
「Alt + 数値」キーによる定型文の選択を行います。各定型文候補には、「A-数値.定型文」と表示されるようになります。
例えば「A-1.今日の天気は晴れです。」を候補から選択する場合、「Alt + 1」キーを押せば「今日の天気は晴れです。」が選択され、テキストに反映されます。
Ctrl
「Ctrl + 数値」キーによる定型文の選択を行います。各定型文候補には、「C-数値」と表示されるようになります。
例えば「C-1.今日の天気は晴れです。」を候補から選択する場合、「Ctrl + 1」キーを押せば「今日の天気は晴れです。」が選択され、テキストに反映されます。
Shift
「Shift + 数値」キーによる定型文の選択を行います。各定型文候補には、「S-数値」と表示されるようになります。
例えば「S-1.今日の天気は晴れです。」を候補から選択する場合、「Shift + 1」キーを押せば「今日の天気は晴れです。」が選択され、テキストに反映されます。
注意
「Alt」キーは、他のアプリのショートカットキー(ホットキー)と重複するためか、機能しませんでした。「Shift」キーの場合、例えば「Shift + 5」キーを押すと、「%」が入力され、候補に表示された定型文は反映されませんでした。