Ubuntu LTS Enablement Stack その7 - Ubuntu 12.04にUbuntu 13.10のLinux KernelとXサーバーをインストールする

Ubuntu 13.10のLinux KernelとXサーバー

  Ubuntu 12.04にUbuntu 13.10のLinux KernelとXサーバーをインストールします。

  注意

    Ubuntu 13.10のLinux KernelとXサーバーをインストールすることで、ドライバーもバージョンアップします。

    不具合の解消や機能の改善、及びパフォーマンスの向上等のメリットを享受することができます。
    一方で、新たに不具合が発生したり、今まで動作していたハードウェアが動作しなくなるなどのリスクもあります。

    現状特に問題なくハードウェアが動作している場合は、無理にUbuntu 13.10のLinux KernelとXサーバーをインストールする必要はありません。

Linux Kernel

  Linux Kernelには、以下の4種類のパッケージが提供されています。

1. BIOS（MBR）向け
2. BIOS（MBR）向け（EOLアップグレード）
3. UEFI向け
4. UEFI向け（EOLアップグレード）

  BIOS（MBR）環境にUbuntu 12.04をインストールしている人は、「1.」か「2.」を選択します。
  UEFI環境にUbuntu 12.04をインストールしている人は、「3.」か「4.」を選択します。

  1.BIOS（MBR）向け

    BIOS（MBR）向けのLinux Kernelです。
    「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「linux-generic-lts-saucy」で検索します。


    「インストール」ボタンをクリックします。

   2.BIOS（MBR）向け（EOLアップグレード）

    BIOS（MBR）向けのLinux Kernelです。

    上記の「BIOS（MBR）向け」との違いは、Ubuntu 13.10のLinux Kernelのサポート期間終了時に、自動的にUbuntu 14.04のLinux Kernelにアップグレードされる点です。

    現時点でサポート期間は終了していないため、上記の「BIOS（MBR）向け」と同じLinux Kernelがインストールされます。

    「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「linux-generic-lts-saucy-eol-upgrade」で検索します。


    「インストール」ボタンをクリックします。

  3.UEFI向け

    UEFI向けのLinux Kernelです。
    「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「linux-signed-generic-lts-saucy」で検索します。


    「インストール」ボタンをクリックします。

  4.UEFI向けEOL（EOLアップグレード）

    UEFI向けのLinux Kernelです。

    上記の「UEFI向け」との違いは、Ubuntu 13.10のLinux Kernelのサポート期間終了時に、自動的にUbuntu 14.04のLinux Kernelにアップグレードされる点です。

    現時点でサポート期間は終了していないため、上記の「UEFI向け」と同じLinux Kernelがインストールされます。

    「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「linux-signed-generic-lts-saucy-eol-upgrade」で検索します。


    「インストール」ボタンをクリックします。

Xサーバー

  次にXサーバーをインストールします。
  Xサーバーは1種類の提供なので、特に迷う点はありません。

  「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「xserver-xorg-lts-saucy」で検索します。 


  「インストール」ボタンをクリックします。

  以前のバージョンのXサーバーの削除について

    Xサーバーは、異なるバージョンを共存させてインストールすることができません。
    そのため、「インストール」ボタンをクリック時に以下のように現在インストールされているXサーバーを削除する旨が表示されます。


    この画面が表示されたら「とにかくインストール」ボタンをクリックして、インストールを続行します。

  Linux KernelとXサーバーのインストールが完了したら、PCを再起動します。

確認

  Ubuntu 13.10のLinux KernelとXサーバーがインストールされているか確認します。

  1.ブートメニュー

    ブートメニューを表示すると、以下のようにインストールしたLinux Kernel 3.11が表示されます。

  2.Linux Kernelのバージョン確認

    「システムモニター」の「システム」タブでLinux Kernelのバージョンを確認することができます。

  3.Xサーバーの確認

    Xサーバーのバージョンは、「端末」を起動し、「Xorg -version」コマンドを実行します。


    最初の行に「X.Org X Server 1.14.5」と表示されていればOKです。
    以上で確認は完了です。