ディスプレイの設定やXサーバーがサポートしている機能
サイドペインから「Display」を選択すると、ディスプレイの設定やXサーバーがサポートしている機能が表示されます。またOpenGLの情報も表示されます。
Display
ディスプレイの設定が表示されます。Resolution
ディスプレイの解像度です。横 × 高さ(ピクセル)です。
マルチモニター(マルチディスプレイ)の場合、それらも含む全体的な解像度が表示されます。
例えばフルHDのモニターを2つ横に並べて使用している場合、「3840 x 1080 pixels」と表示されます。
Vendor
Xサーバーの提供元が表示されます。Version
Xサーバーのバージョンが表示されます。Monitors
モニターの解像度が表示されます。Monitor 番号
モニターは上記のディスプレイと異なり、PCに接続されているモニターごとに情報が表示されます。番号は「0」から始まりますが、複数のモニターをPCに接続している場合は、「Monitor 1」「Monitor 2」と言ったように番号が割り振られます。
ここにはモニターの解像度が表示されます。
横 × 高さ(ピクセル)です。
Extensions
Xサーバーがサポートしている拡張機能の一覧が表示されます。アプリがXサーバーの特定の機能を要求している場合は、この一覧から概要する機能があるか調べてみると良いでしょう。
以下は一例です。
拡張機能 | 概要 |
---|---|
BIG-REQUESTS | 262140バイトを超えるプロトコルを扱える |
Composite | 全ウィンドウをオフスクリーンで描画する ウィンドウを跨ぐ効果を描画する際に必要 (ウィンドウの半透明化やウィンドウの外枠に付ける影効果など) |
DAMAGE | ウィンドウの更新領域を特定してウィンドウの描画を行う ウィンドウの描画パフォーマンスが向上する |
DOUBLE-BUFFER | ダブルバッファリングによるフリッカフリーを実現する 描画の際にちらつきを回避できる |
DPMS | モニターの省電力機能を制御できる DPMSは「Display Power Management Signaling」の略 |
DRI2 | 2世代目のDRI Xサーバーを経由せず直接グラフィックカードにアクセスする OpenGLでよく使われる DRIは「Direct Rendering Infrastructure」の略 |
GLX | ウィンドウ内でOpenGLによる描画を行う GLXは「OpenGL Extension to the X Window System」の略 |
Generic Event Extension | 拡張で使われるイベントの制約を解消する |
MIT-SCREEN-SAVER | Xサーバー内蔵のスクリーンセーバーではなく、 外部のスクリーンセーバーを起動する |
MIT-SHM | Xサーバーとクライアントでイメージデータが共有できる 描画パフォーマンスが向上する SHMは「Shared Memory」の略 |
RANDR | ディスプレイの解像度や方向、リフレッシュレートなど、 ディスプレイの設定を動的に変更できる 「X Resize, Rotate and Reflect Extension」の略 |
RECORD | Xサーバーの情報を記録できる Xサーバーのテストやデバッグに使われる |
RENDER | イメージをアルファブレンディングして描画できる |
SECURITY | Xサーバーとクライアント間でセキュリティーを確保する |
SHAPE | 長方形ではないウィンドウを作成できる |
SYNC | Xサーバーとクライアント間で同期をとったり遅延を検出する |
X-Resource | Xサーバーの使用状況を取得する |
XC-MISC | クライントに割り振るリソースIDを制御する |
XFIXES | Xサーバーがサポートする最低限の機能を提供する |
XFree86-DGA | グラフィックカードのフレームバッファに直接アクセスする 今後なくなる |
XFree86-VidModeExtension | ディスプレイのガンマ等の設定を動的に変更する |
XINERAMA | 複数のモニターを一つの仮想モニターとして扱う マルチモニター(マルチディスプレイ)で使われる |
XInputExtension | タブレットなどキーボードやマウス以外の入力デバイスが扱える |
XKEYBOARD | 様々なキーボードに対応する |
XTEST | ユーザーのキーボードのキー操作や、 マウス操作をシミュレーションする 入力の自動化やテストに使われる |
XVideo | 動画再生時にオーバーレイ表示や グラフィックカードのアクセラレーターを利用したデコードを行う |
XVideo-MotionCompensation | 動画再生時にグラフィックカードのアクセラレーターを利用した フレーム間予測(動き補償)を行う |
OpenGL
ドライバーのOpenGLの情報が表示されます。Vendor
ドライバーの提供元です。AMD Radeon HD 5770の場合、「Advanced Micro Devices, Inc.」と表示されます。
Renderer
グラフィックカード名やドライバー名が表示されます。AMD Radeon HD 5770の場合、「ATI Radeon HD 5700 Series」と表示されます。
Version
OpenGLのコアプロファイルのバージョンが表示されます。私の環境では、「4.2.12337 Core Profile Context 9.012」と表示されました。
Direct Rendering
ダイレクトレンダリング(DRI)が有効になっているかどうかが表示されます。DRIはXサーバーを経由せず直接グラフィックカードにアクセスする仕組みです。
Windowsで言うところのDirect3DのHALのような感じでしょうか。
OpenGLを利用するアプリ(特にUnity)は、DRIが有効になっていないとパフォーマンスが大幅に落ちます。
環境変数の一覧を表示する
サイドペインから「Environment Variables」を選択すると、環境変数の一覧が表示されます。各環境変数には、以下の情報が表示されます。