追加したリポジトリを有効化できないバグが修正されました
追加したリポジトリを有効化できないバグが修正されました。Ubuntu 12.10の時に発生した不具合ですが、Ubuntu 14.04の「software-properties」バージョン「0.92.37」で修正されています。
「ソフトウェアの更新」でアップデートすれば、このバージョンにアップデートされます。
バグの詳細
詳細は「[software-properties-gtk] can not delete, enable or modify any software source with non-ASCII characters in the comment」を参考にしてください。動作の確認
確認のため以下のようなソースを用意しました。「コメント」日本語が含まれています。
ソースリストを確認すると、以下のようにコメントが日本語で記述されています。
リポジトリーの有効化と無効化
以前は上記のように「コメント」に日本語が含まれていると、リポジトリーの有効化や無効化ができなくなっていました。今回の修正により、「コメント」に日本語が含まれていてもリポジトリーの有効化や無効化ができるようになりました。
以下はリポジトリーを有効化した状態です。
以下はリポジトリーを無効化した状態です。
というわけで
Ubuntu 13.04からUbuntu 13.10へアップグレードする時は、この問題を回避するため英語環境でのアップグレード方法を紹介していました。Ubuntu 14.04へのアップグレードでは、この対応が必要無くなります。
ソフトウェアとアップデートの変遷
「ソフトウェアとアップデート」は、Ubuntuで使用するリポジトリーの管理やプロプライエタリードライバーのインストールを管理するソフトウェアです。Ubuntu 12.04からUbuntu 13.04にかけて機能の変更や名称の変更がありました。
ここでまとめておきたいと思います。
Ubuntu 12.04
Ubuntu 12.04では「ソフトウェアとアップデート」は「ソフトウェアソース」という名称でした。ソフトウェアソース
「ソフトウェアソース」は「システム設定」より起動することはできず、「アップデートマネージャー」や「Ubuntu ソフトウェアセンター」から起動していました。以下のように「ソフトウェアソース」が起動します。
追加のドライバー
「追加のドライバー」はプロプライエタリードライバーをインストールするソフトウェアです。Ubuntu 12.04では「ソフトウェアソース」に統合されていないので、「システム設定」から直接起動ます。
以下のようにプロプライエタリードライバーの一覧が表示されます。
Ubuntu 12.10
Ubuntu 12.10から「システム設定」より「ソフトウェアソース」を起動できるようになりました。ソフトウェアソース
以下のように「システム設定」に「ソフトウェアソース」が用意されています。以下のように「ソフトウェアソース」が起動します。
追加のドライバー
Ubuntu 12.10では、Ubuntu 12.04の「追加のドライバー」が「ソフトウェアソース」に統合されました。「追加のドライバー」タブからプロプライエタリードライバーがインストールできるようになりました。
オープンソースドライバーのインストールが可能に
Ubuntu 12.10の「追加のドライバー」タブでは、プロプライエタリードライバーに加え、オープンソースドライバーのインストール(選択)も可能になりました。Ubuntu 13.04 ~ Ubuntu 14.04
Ubuntu 13.04では、「ソフトウェアソース」の名称が「ソフトウェアとアップデート」に変更されました。機能的にはUbuntu 12.10の「ソフトウェアソース」と変わりありません。