画面の拡大や縮小を行う
Ubuntu 14.04では、画面の拡大や縮小を行う設定が追加されました。ディスプレイのサイズは小さいが、解像度が高いディスプレイで画面の拡大を行うと、視野性が上がりアプリを利用しやすくなるでしょう。
逆にディスプレイのサイズは大きいが、解像度が低いディスプレイで画面の縮小を行うと、表示される情報量が増えるため、アプリが使いやすくなるでしょう。
メニューとタイトルバーの拡大縮小
メニューとタイトルバーの拡大縮小率を選択します。「メニューとタイトルバーの拡大縮小」となっていますが、実際はコントロールに表示される文字などにも影響を及ぼします。
設定値について
0.5 〜 1.38の間で調整することができます。デフォルト値は「1」です。
設定はディスプレイごとに行う
この設定は、各ディスプレイごとに行います。従ってこの設定を行うディスプレイを事前に上部のディスプレイ一覧から選択しておいてください。
現在選択されているディスプレイは、以下のようにディスプレイの周りにオレンジの枠が表示されます。
以下の場合、一番左のピンク色のディスプレイが選択されています。
補足
アイコンやイメージの大きさは、アプリに依存します。Unityランチャーにはこの設定が反映されますが、Nautilusのアイコンには反映されません。
0.5
拡大縮小率に「0.5」を設定した時のデスクトップ画面です。1.0
拡大縮小率に「1.0」を設定した時のデスクトップ画面です。1.38
拡大縮小率に「1.38」を設定した時のデスクトップ画面です。すべてのウィンドウ内容をマッチするよう拡大縮小
この設定は、マルチディスプレイ環境でのみ効果があります。ディスプレイを1台しか接続していない場合、どの設定に変更しても変化しません。
この設定は、「メニューとタイトルバーの拡大縮小」で指定した拡大縮小率を他のディスプレイで表示されるウィンドウにどのように適用するのかを指定します。
メニューとタイトルバー自身には影響しません。
設定について
設定は以下のメニューから行います。このメニューには、現在接続されているディスプレイも表示されます。
環境について
以下のようにディスプレイが3台接続された環境です。左のディスプレイから、「メニューとタイトルバーの拡大縮小」で以下のように拡大縮小率が設定されているものとします。
ディスプレイ | メニューとタイトルバーの拡大縮小 |
---|---|
ピンク色のディスプレイ | 0.5 |
水色のディスプレイ | 1 |
黄緑色のディスプレイ | 1.38 |
ディスプレイ
メニューから特定のディスプレイを選択した場合、そのディスプレイに設定されている「メニューとタイトルバーの拡大縮小」で指定した拡大縮小率を他の全ディスプレイにも適用します。上記のメニューでは、上から3種類の「VBX 0"」が該当します。
例えばメニューからピンク色の「VBX 0"」を選択すると、すべてのディスプレイで表示されるウィンドウに「0.5」の拡大縮小率が適用されます。
同様にメニューから水色の「VBX 0"」を選択すると、すべてのディスプレイで表示されるウィンドウに「1.0」の拡大縮小率が適用されます。