SyncTeX
「SyncTeX」プラグインは、TeXソースファイルとTeXソースファイルから生成されたPDFファイルの文章の位置関係を強調表示するプラグインです。TeXソースファイル上の文章が、PDFファイル上でどこに表示されているのか確認することができます。
また、PDFファイル上で表示されている文章が、TeXソースファイル上のどの箇所の文章なのか確認することができます。
Evinceと連携して動作する
「SyncTeX」プラグインは、PDFビューワーに「Evince」(ドキュメントビューワー)を使用します。事前に「Evince」をインストールしておく必要があります。
Ubuntuでは標準でインストールされています。
プラグインを有効にする
「SyncTeX」プラグインを有効にするには、設定画面の「プラグイン」タブで「SyncTeX」にチェックを入れます。SyncTeXファイルについて
「SyncTeX」プラグインを利用して文章の位置関係を強調表示するには、文章の位置関係を記述した「SyncTeX」ファイルが必要になります。TeXソースファイルからPDFファイルを生成する時に、「SyncTeX」ファイルを作成するようにしてください。
例えば、TeXソースファイルのプリアンブルに以下の記述を行いコンパイルすれば、「SyncTeX」ファイルが生成されます。
\synctex=1
ソフトウェアによっては、設定で「SyncTeX」ファイルの生成を制御することができます。
ファイル構成の例
以下はファイル構成の例です。LaTeX.tex
TeXソースファイルです。LaTeX.synctex.gz
「SyncTeX」ファイルです。LaTeX.pdf
TeXソースファイルから生成されたPDFファイルです。TeXソースファイルからPDFファイルの文章の位置を強調表示する
TeXソースファイルからPDFファイルの文章の位置を強調表示します。1.カーソル位置の設定
文章の位置は、カーソルがある単語の位置を表示します。ここでは例として、以下の位置にカーソルを設定しています。
2.PDFファイルを開く
「ツール」メニューを開き「Forward Search」をクリックするか、「Ctrl + Alt + F」キーを押します。3.文章の強調表示
以下のようにカーソル位置にある単語が含まれる行が、赤枠で強調表示されます。単語だけでなく数式も強調表示できます。
例えば、以下の箇所にカーソルを設定します。
「Forward Search」を行うと、以下のように数式部分が強調表示されます。