最新版のUNetbootinをインストールするには
「UNetbootin」は、ライブUSBを作成するアプリです。「UNetbootin」の最新版がPPAで提供されており、PPAから「UNetbootin」の最新版をインストールすることができます。
ライブUSBを「UNetbootin」で作成する時は、最新版にアップデートしてから作成すると良いでしょう。
Ubuntu 16.04向けの提供はこれから
2016/4/23現在、PPAでは「Ubuntu 16.04」向けの「UNetbootin」が提供されていません。そのうち「Ubuntu 16.04」向けも提供されるようになるでしょう。
それまで「Ubuntu 16.04」では、公式のリポジトリーから「UNetbootin」をインストールしてください。
1.PPAの追加
以下のPPAを追加します。すでにこのPPAを追加している場合は、この手順を飛ばしてください。
- ppa:gezakovacs/ppa
2-1.すでにUNetbootinをインストールしている場合
すでに「UNetbootin」をインストールしている場合、「ソフトウェアの更新」を起動しアップデートを行います。「今すぐインストールする」ボタンをクリックして完了です。
2-2.UNetbootinをインストールしていない場合
Ubuntuソフトウェアセンターを起動し、「unetbootin」で検索します。「インストール」ボタンをクリックして完了です。
3.UNetbootinの起動
「UNetbootin」を起動するにはDashホームを開き、以下のように検索します。4.パスワードの入力
「UNetbootin」はrootで動作する必要があるため、以下のパスワー度入力画面が表示されます。現在ログインしている管理者ユーザーのパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
5.起動完了
以下のように「UNetbootin」が起動します。UbuntuのライブUSBメモリーを作成する
UbuntuのライブUSBメモリーを作成する方法です。BIOSでもUEFIでもどちらでもUbuntuを起動できます。
注意
「Ubuntu 15.10」の環境でライブUSBメモリーを作成した場合、BIOSで起動するPCではUbuntuが起動しません。PC起動時に以下のエラーが発生します。
SYSLINUX 6.03 EDD 20150813 Copyright (C) 1994-2012 H. Peter Anvin et al
Boot Error
Boot Error
- "boot error" due to gcc v5 transition
- Early Syslinux Boot Error in pendrive made with the Ubuntu Startup Disk Creator
この問題の対処法は以下を参考にしてください。
UNetbootinでライブUSBメモリーを作成するメリット
「UNetbootin」を利用するメリットは、大容量のUSBメモリーを有効利用できる点です。ライブUSBメモリーのデータを配置するパーティション以外のパーティションはフォーマットする必要がなく、そのまま利用できます。
ここでは例としてパーティションを作成し、ライブUSBメモリーを作成します。
1.Ubuntuのディスクイメージの用意
Ubuntuのディスクイメージをダウンロードしておきます。ここでは例として、「Ubuntu 16.04 64bit版」のディスクイメージをダウンロードしました。
2.USBメモリーの用意
容量が2GiB以上のUSBメモリーを用意します。USB 2.0以降のUSBに対応したUSBメモリーを用意しましょう。
もしPCがUSB 3.0に対応しており、かつUSB 3.0からの起動に対応しているなら、USB 3.0に対応したUSBメモリーがおすすめです。
データの転送速度が速いため、ライブUSBメモリーの作成にかかる時間や、Ubuntuの起動及びインストールにかかる時間が短縮できます。
CDからの起動にしか対応していないPCでは
CDからの起動にしか対応していないPCでライブUSBメモリーからUbuntuを起動するには、「Plop Boot Manager」を利用してみると良いでしょう。「Plop Boot Manager」は、PCをCDから起動し、ライブUSBメモリーからOSを起動するソフトウェアです。
3.USBメモリーのデバイスファイルの確認
USBメモリーのデバイスファイルを確認します。「ディスク」を起動してください。
左側のデバイス一覧から、ライブUSBメモリーを作成するUSBデバイスを選択します。
右側の「デバイス」に表示される内容から最後の数値を除いたものが、USBメモリーのデバイスファイルになります。
上記の場合、「/dev/sdb1」と表示されているので、USBメモリーのデバイスファイルは「/dev/sdb」になります。
4.USBメモリーのフォーマット
USBメモリーをフォーマットします。USBメモリーをフォーマットは、「GParted」を利用すると良いでしょう。
ここでは例として「/dev/sdb1」にライブUSBメモリーのデータを配置します。
ファイルシステムは「FAT32」でフォーマットしてください。
フォーマットの方法は、以下を参考にしてください。
もしパーティションテーブルを作成する場合は、「MBR形式」で作成してください。
もしパーティションを作成する場合は、作成するパーティションのサイズを、2GiB程度確保しておくと良いでしょう。
それぞれの方法は、以下を参考にしてください。
ちなみに余った空き容量は、適当にパーティション及びファイルシステムを作成し、データ保存用等に利用してください。
5.パーティションのデバイスファイルの確認
ファイルシステムをフォーマットしたら、パーティションのデバイスファイルを覚えておきます。上記の場合、「パーティション」列に表示されている「/dev/sdb1」がパーティションのデバイスファイルになります。
「ディスク」から確認する場合、該当するボリュームを選択すると「デバイス」に表示されます。
6.パーティションフラグの設定
ライブUSBメモリーのデータを配置するパーティションのフラグに「boot」を設定します。今回の例では、「/dev/sdb1」パーティションにフラグを設定します。
フラグの変更方法は、以下を参考にしてください。
7.ファイルシステムのラベル設定(任意)
ファイルシステムに分かりやすいラベルを付けておくと、後で判別しやすくなります。今回は例として、ラベルに「Live1604」を設定しています。
ラベルの変更方法は、以下を参考にしてください。
8.ボリュームのマウント
ライブUSBメモリーのデータを配置するボリューム(パーティション/ファイルシステム)を「Nautilus」でマウントしておきます。9.UNetbootinの起動とオプションの選択
「UNetbootin」を起動し、「ディスクイメージ」を選択します。赤枠内右側の設定は、「ISO」を選択してください。
10.ディスクイメージの選択
右側の「...」ボタンをクリックしてディスクイメージを選択します。以下の画面が表示されるので、左側の「Computer」をクリックし、右側のファイル一覧から「/」をクリックします。
以下のように「/」以下のフォルダーやファイル群が表示されるので、ディスクイメージのあるフォルダーまで辿ります。
以下のようにディスクイメージを選択し「Open」ボタンをクリックします。
11.USBメモリーの選択
「タイプ」で「USBドライブ」を選択し、「ドライブ」でUSBメモリーのパーティションのデバイスファイルを選択します。パーティションのデバイスファイルは「4.」で確認したデバイスファイルを選択します。
今回の例では、デバイスファイルは「/dev/sdb1」になります。
12.ライブUSBメモリーの作成開始
「OK」ボタンをクリックします。以下のようにライブUSBメモリーの作成が開始されます。
作成が終わるまでそっとしておきましょう。
処理が止まっているように見えても、実際には動作しています。
エラー画面が表示されない限り問題ありません。
Ubuntu 16.04のディスクイメージのサイズは約1.38GiBあるので、約1.38GiB分のデータのコピーが行われます。
しかもファイルサイズが小さいファイルがたくさんあり、USBメモリーの特性上ファイルサイズが小さいファイルのコピーは時間がかかります。
13.作成完了
問題なく作成が完了した場合、以下の画面が表示されます。「終了」ボタンをクリックして完了です。
次回以降ライブUSBメモリーを作成する場合は
次回以降ライブUSBメモリーを作成する場合は、以下の手順でOKです。- 「4.」でファイルシステムをフォーマット(推奨)
- 「7.」でファイルシステムのラベルを設定(任意)
- 「8.」以降の作業を行う
「4.」でファイルシステムをフォーマットしなかった場合、「12.」でファイルの上書き確認画面が表示されます。
「Yes to All」ボタンをクリックしてください。