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Linux Mint 18.1 Cinnamon Editionの新機能

「Linux Mint 18.1 Cinnamon Edition」の新機能の紹介です。


「Linux Mint 18.1 Cinnamon Edition」では、「Cinnamon 3.2」、「MDM 2.0」、「Linux kernel 4.4」を採用しており、「Ubuntu 16.04」のパッケージをベースにしています。


主な新機能や変更点をピックアップします。

1.Cinnamon 3.2の採用

デスクトップ環境に「Cinnamon 3.2」を採用しています。


デスクトップの一時的な表示

「デスクトップを表示」するアプレット上にマウスカーソルをしばらく置くと、一時的にアプリのウィンドウの透過度を上げ、デスクトップが見えるようになりました。

サウンドアプレットの改善

サウンドアプレットが複数のメディアプレーヤーの管理に対応し、操作するメディアプレーヤーの切り替えが可能になりました。

アプリケーションメニューのキーボード操作

アプリケーションメニューがキーボード操作に対応し、パフォーマンスも改善されています。

Bumblebeeサポートの改善

「Bumblebee(NVIDIA Optimus)」を利用しているユーザーは、アプリケーションメニュー上のアプリを右クリックし「Run with NVIDIA GPU」を選択すると、 「optirun」でアプリを起動することができます。

パネルの縦配置

「Cinnamon 3.2」ではパネルを縦に配置できるようになりました。


ただしサードパーティーのアプレットによっては、パネル縦配置時に正常に表示されないアプレットが出てくるかもしれません。

2.新しいスクリーンセーバー

「Cinnamon 3.2」でスクリーンセーバーのデザインや機能が改善されました。


スクリーンセーバーはPythonで作り直され、見た目が良くなっただけでなく、応答性が良くなりパフォーマンスも改善されています。

また以前のスクリーンセーバーよりも、カスタマイズできる項目が増えました。


壁紙のスライドショー表示

ユーザーが「Cinnamon」で設定した壁紙のスライドショーを設定した場合、スクリーンセーバーでも壁紙がスライドショー表示されるようになりました。

バッテリーの残量表示

ノートPCなどバッテリーの残量表示が有効になっている場合、スクリーンセーバー(ロック画面)からログインしていなくてもバッテリーの残量が確認できるようになりました。

メディアコントロール

音楽の再生や停止、ボリュームの調整など、スクリーンセーバー画面からメディアの操作が可能になりました。


ロックを解除することなくメディアを操作できます。

通知の表示

通知の数がスクリーンセーバーの右上に表示されるようになりました。


プライバシー保護のため、通知の内容は表示されません。

3.ユーザーインターフェイスやデザインの改善

安定性が不十分だったため、過去に無効になっていたいくつかの機能が有効になりました。

壁紙のアニメーション

壁紙変更時に、壁紙がクロスフェードでアニメーションするようになりました。

リストのアニメーション

メインメニューのアプリケーション一覧など、リストの両端の項目がフェード表示するようになりました。


通知表示時のサウンド

通知表示時に、効果音を鳴らせるようになりました。
効果音の設定は、「システム設定」>「サウンド」>「Sound Effect」から設定できます。


メニューデザインの変更

メニュー表示時の吹き出しと隙間がなくなりました。
以下を参考にしてください。


4.ハードウェアのサポート改善

ハードウェアのサポートが改善されました。

画面の自動回転

「Cinnamon 3.2」では「iio-sensor-proxy」をサポートしており、「iio-sensor-proxy」に対応している加速度センサーがPCに接続されていれば、デスクトップ画面の自動回転を行うようになりました。

タッチパッドデバイスのサポート改善

「synaptics」が新しい「libinput」をサポートし、利用できるタッチパッドデバイスが増えました。

5.アプリの変更点

アプリに関する変更点です。

Nemoで空欄をダブルクリック時、親フォルダーに移動可能に

「Cinnamon」のデフォルトのファイルマネージャーである「Nemo」に設定オプションが追加され、空欄をダブルクリック時、親フォルダーに移動できるようになりました。

Nemoのプレビューの改善

画像プレビューのサイズが追加され、EXIFによる自動回転をサポートしました。
またプレビューに使用するコンポーネントをWebkit2に更新しました。


フォルダーの色を個別に変更可能に

「folder-color-switcher」により、フォルダーの色を個別に変更できるようになりました。


Rhythmboxの採用

デフォルトの音楽プレーヤーが「Banshee」から「Rhythmbox」に変更されました。


サウンドアプレットやスクリーンセーバーから「Rhythmbox」が操作できます。

6.X-Appsの新機能や変更点

X-Apps」の新機能や変更点です。

Xedの機能追加

デフォルトのテキストエディターである「Xed」では、以下の機能追加や改善が行われています。



警告表示

また、警告表示が「Nemo」のように赤いバーで表示されるようになりました。


Xplayer

デフォルトのメディアプレーヤーである「Xplayer」では、以下の機能追加や改善が行われています。




EXIFによる自動回転と手動回転

EXIFの情報を読み取り、動画を自動回転して再生する機能が追加されました。
この機能を実現するプラグインはデフォルトで有効になっています。

また、ユーザーが手動で動画を開店して再生することも可能です。
動画を回転するには「Ctrl+R」キーを押すか、「表示」メニューから「回転」をクリックします。

字幕のダウンロードに対応

字幕プラグインがデフォルトで有効になっており、字幕を表示することができます。
動画再生中に「表示」メニューから「字幕」を選択すれば、表示する字幕の選択やダウンロードが可能です。


その他の改善

「MPRIS(Media Player Remote Interfacing Specification)」のサポートが改善され、デフォルトで「MPRIS」が有効になっています。
またサイドバーがデフォルトで非表示になり、アプリ名が「Media Player」になりました。

Xviewer

デフォルトの画像ビューワーである「Xviewer」では、以下の機能追加や改善が行われています。


画質の向上

画像を拡大した時に、アンチエリアスをかけるなど綺麗に拡大表示されるようになりました。

回転プラグインが統合された

今まで画像の回転機能は、プラグインによって提供されていました。
この機能が統合され、コアアプリケーションの一部となりました。
そのためこのプラグインは廃止されています。

Xreader

デフォルトのドキュメントビューワーである「Xreader」では、「Evince」や「Atril」から不具合の修正や機能改善を取り込んでおり、HiDPIをサポートしました。


Libxapp

「Libxapp」は、「X-Apps」のアプリで共通的に使用される機能の一部をライブラリー化したもので、異なるデスクトップ環境間で同じ機能の提供を支援します。
このライブラリーは、「X-Apps」のアプリ以外のアプリでも利用できます。

例えば「Xplayer」のブランク表示機能は、「Xplayer」が実装している機能ではなく、「Libxapp」によって実装されている機能を「Xplayer」が利用して機能を実現しています。

また「Cinnamon 3.2」のキーボードレイアウト管理機能の一部は、「Libxapp」によって実装されています。
この機能を他のアプリケーションやデスクトップ環境で利用することも可能です。

7.アップデートマネージャーの新機能や変更点

アップデートマネージャーの新機能や変更点です。

提供元による並び替えとLinux Kernelの詳細情報

列に「提供元」を表示し、「提供元」によるアップデート項目の並び替えができるようになりました。


また「Linux Kernel」のアップデート選択時、今までより詳しい内容を表示するようになりました。 

Linux Kernel選択画面の改善

「Linux Kernel」の選択画面では、バージョンにより「Linux Kernel」の並び替えが行われ、最も安定及び安全な「Linux Kernel」の推奨情報が表示されます。


「Linux Kernel」の一覧は、アップデートの確認に失敗した時や中断した時に更新されなくなりました。

その他の改善

更新履歴はキャッシュされるようになり、必要な時にのみダウンロードされるようになりました。

アップデートの項目名などに特殊文字が含まれていても、表示されるようになりました。

8.言語設定の新機能や変更点

言語設定の新機能や変更点です。

言語インストール時、インストール対象のパッケージを追加

新たに言語をインストールする際、インストールに必要なパッケージのチェックがもっと広範囲に行われるようになりました。


今までは言語をインストールする際、言語パックと各言語に対応した「Thunderbird」 や「Firefox」といった人気アプリをインストールしていました。

上記に加え、辞書やヘルプ、フォントなど各言語に対応したソフトウェアをインストールするようになりました。

入力メソッドの再設計

入力メソッドの設定画面は再設計され、ユーザーが選択した言語の入力に必要なインプットメソッドをインストールするようになりました。


また入力メソッド画面から、使用するインプットメソッドフレームワーク(iBus/Fcitx)が選択できるようになりました。

9.ソフトウェアソースの新機能

「ソフトウェアソース」では、エニーキャストIPミラーに対応しました。


エニーキャストIPミラーにより、自動的に適切なミラーが選択されるようになります。

10.MDMの変更点

「MDM」はデフォルトのディスプレイサーバーです。


キーボードレイアウトの設定を適用

ログイン画面で強制的にキーボードレイアウトの設定を適用するようになりました。
これにより、長い間Logitechのワイアレスキーボードで発生していた問題が解決します。

モニターIDによるモニターの選択

「Ubuntu 16.04」が採用しているGTK+のリグレッションにより、接続されているモニターの名称が取得できないケースがあります。
そのため、モニターを識別するIDを利用し、モニターの識別を行えるようになっています。

XDG_DATA_DIRSの変更タイミングの変更

ユーザーのログイン時に「XDG_DATA_DIRS」環境変数の設定を行いますが、ログイン処理の後のほうで「XDG_DATA_DIRS」環境変数の設定が変更されるようになりました。
これは「Flatpak」に対応するためです。

SIGHUPの扱い変更

「SIGHUP」シグナルを受け取ってもセッションをkillしないようになりました。

その他の修正

シャットダウン時のシーケンスとPostSessionスクリプトの実行に関する問題が修正されました。


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