Alt+Tabキーによるウィンドウの切り替え動作の改善提案
もっと便利にウィンドウを素早く切り替えられるよう、「Alt+Tab」キーによるウィンドウの切り替え動作の改善が提案されました。アプリケーションモードとクイックAlt+Tab
ウィンドウの切り替えには、「Alt」キーを長押ししてから「Tab」キーを押すことで切り替えるアプリやウィンドウを表示し(スイッチャー)、その一覧からアプリ(ウィンドウ)を選択する方法(アプリケーションモード)と、「Alt+Tab」キーを一緒に押すことで前回アクティブだったアプリのウィンドウに切り替える「クイックAlt+Tab」という機能があります。振る舞いに不満があるとのフィードバックを受ける
「Unity」や他のデスクトップ環境を利用しているであろうユーザーから、「Alt+Tab」キーによるウィンドウの切り替え動作が不自然な動作であるとのフィードバックを受け取りました。しかしこの動作は、「GNOME Shell」と「Unity」で共通的な振る舞いであり、一般的に受け入れられやすい動作です。
この動作に不満を持つユーザーは、GNOMEシェル拡張を導入することで動作を変えることができます。
クイックAlt+Tabの不満
どういう層のユーザーがこの動作に不満を持っているのか少し深く掘り下げてみると、この動作に不満を持つユーザーの多くはパワーユーザーであることが見えてきました。彼らは同一アプリの複数のウィンドウ(大抵の場合、端末のウィンドウ)を表示しており、2つのウィンドウをお互い素早く切り替えたいと考えています。
この時以下の状況が考えられます。
- 現在のアプリケーション内でウィンドウの切り替え
- 異なるアプリケーションでウィンドウの切り替え
前者の状況はすでに搭載されている機能であり、「Alt+Tabキーの上のキー」でウィンドウを切り替えることができます。
日本語のキーボードレイアウトだと、「Alt+半角/全角」キーになります。
一方後者の状況はサポートされていません。
通常異なるアプリのウィンドウに切り替えると、そのアプリで表示しているウィンドウが全て前面に表示されます。
あるアプリのウィンドウと別のアプリのウィンドウを行き来したい場合は、この動作に不満があるでしょう。
ユーザーは端末に切り替える際、前回アクティブだった端末のウィンドウのみ前面に表示したいと思うでしょう。
クイックAlt+Tabの動作を変更
そこで「クイックAlt+Tab」の動作を変更し、前回アクティブだったウィンドウをアクティブにする動作にしてみてはどうか、アップストリームの「GNOME」に対して提案が行われました。現在開発中の「Ubuntu 17.10」では、すでにこの振る舞いをするように動作が変更されています。
「Alt+Tabキーの上のキー」でも同様にそのアプリのウィンドウが全て前面に表示されていましたが、今後選択されたウィンドウのみが前面に表示されるように修正される予定です。
反対意見が多い
しかしコメントを見るに、現状反対意見が多く占めています。また同じ振る舞いは、「Alt+ESC」キーですでに実現されているとの指摘もあります。