Ubuntu Desktop週刊ニュースレター(2017/9/15)
「Ubuntu Desktop」ユーザー及び開発者の多くが関心を持つであろう情報が紹介されています。前回のUbuntu Desktop週刊ニュースレターは、以下を参照してください。
いくつか内容をピックアップします。
GNOME 3.26
現在開発中の「Ubuntu 17.10」では、2017年9月13日にリリースされた「GNOME 3.26」へのアップデートが行われました。来週の木曜日に「Ubuntu 17.10 最終β」のリリースが控えており、この最新の「GNOME 3.26」と共に「Ubuntu 17.10 最終β」のリリースが行われます。
最新のソフトウェアをユーザーに
「GNOME 3.26」の採用は元々計画されており、「Ubuntu 17.10」では最新の「GNOME」環境をユーザーに届けることができます。これには、「端末」や「gedit」など様々なGNOMEコアコンポーネントのアップデートも含まれています。
ディスプレイ設定の改善
「GNOME Control Center」のデザインが大きく変わると共に、ディスプレイ設定の改善が行われています。従来のデザインよりもディスプレイの設定を把握しやすくなっており、特にHiDPIを利用するユーザー向けの改善が行われています。
今後のリリースでさらなる改善が予定されています。
キャプティブポータルの自動検出
キャプティブポータルの自動検出(ネットワークの接続性チェック)機能がデフォルトで有効になっています。ネットワークの接続性チェックは、「GNOME Control Center」の「プライバシー」で有効・無効を切り替えることができます。
GNOMEセッションの提供
「Ubuntu」は「GNOME」をカスタマイズした環境ですが、オリジナルのデザインを好むユーザー向けにGNOMEセッションを提供しています。「gnome-session」パッケージをインストールすれば、GNOMEオリジナルのデザインでデスクトップを利用することができます。
ドキュメントの整備
「GNOME」のコミュニティーと連携して「Unity」から「GNOME」へ移行するユーザーの手助けとなるドキュメントの整備作業が行われています。Ubuntu Dock/Dash to Dock
「Ubuntu Dock」でアプリケーションの進捗を表示するプログレスバーの表示や、通知バッジのサポート作業が行われています。通知バッジはメールの未読数などアプリの状況を通知する仕組みです。
この機能はアップストリーム(Dash to Dock)に対して実装が行われており、今後「Ubuntu Dock」でこの機能が利用できるようになります。
Ubuntu Dockの設定画面
「Ubuntu Dock」の設定は、「GNOME Control Center」の「Dock」から行うように変更されました。Snaps
「PolicyKit」をサポートするパッチが「snapd 2.28」向けに提供されました。これによりユーザーは、「Ubuntu One」へのログインなしにSnapアプリをインストールできるようになります。