LXQt 0.12.0がリリースされました
2017年10月21日に「LXQt 0.12.0」がリリースされました。「LXQt」は次期「Lubuntu」で採用予定のデスクトップ環境です。
「LXQt」はツールキットに「Qt5」を採用しています。
開発チームは「LXQt 1.0.0」に向けて取り組んでおり、「LXQt 0.12.0」はその途中のバージョンとなります。
新機能と変更点
いくつか新機能や変更点をピックアップします。ファイルを開く・ファイルを保存するダイアログが新しくなった
ファイルを開く・ファイルを保存するダイアログのデザインが新しくなりました。Qtアプリはこの新しくなったダイアログを利用できます。
FollowsColorSchemeが設定されているアイコンテーマのサポート
「FollowsColorScheme」が設定されているアイコンテーマがサポートされました。HiDPIのサポート改善
「Qt::AA_UseHighDpiPixmaps」の指定により、HiDPIのサポート改善されました。すべてのバイナリーが-help及び-versionオプションをサポート
すべてのバイナリーが「-help」及び「-version」オプションをサポートしました。コマンドの使い方やバージョンを表示できます。
LXQT_CONFIG_PATCH_VERSIONをすべてのパッケージに追加
「LXQT_CONFIG_PATCH_VERSION」がすべてのパッケージに追加されました。これにより「LXQt」のポイントリリースが可能になり、各パッケージは基本的なコマンドを使用して「liblxqt」のバージョンだけでなく、パッケージの実際のバージョンを表示できるようになります。
コードの最適化
可能な限りconst変数とイテレーターを試用するように修正されました。これにより最適化によるパフォーマンスの向上と、コードの安定性が向上します。
lxqt-commonの削除
「lxqt-common」が削除されました。「lxqt-common」が含んでいたのファイルは、適切なコンポーネントに移動されました。
lxqt-themesの作成
新しいコンポーネントである「lxqt-themes」が作成されました。これによりシャットダウン時や再起動時に、セッションの終了処理が改善されました。
まずすべての「LXQt」のコンポーネントを終了させてから、各種ジョブが終了するようになりました。