Fcitx+Mozcを利用してみる
以前の「Ubuntu」では、デフォルトのインプットメソッドフレームワークに「Fcitx」が採用されており、「Mozc」による日本語入力が可能でした。「Ubuntu 17.10」で「Fcitx」による日本語入力ができるか試してみましょう。
1.FcitxとMozcのインストール
まず「Fcitx」と「Mozc」のインストールします。「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。
sudo apt -y install fcitx-mozc fcitx-module-quickphrase-editor
2.言語サポートの起動
画面左上の「アクティビティ」をクリックし、以下のように「言語サポート」を検索します。「言語サポート」をクリックして「言語サポート」を起動します。
3.IMシステムの切り替え
以下の画面が表示されるので、「キーボード入力に使うIMシステム」で「fcitx」を選択し、「閉じる」ボタンをクリックします。4.自動起動するアプリケーションの設定の起動
画面左上の「アクティビティ」をクリックし、以下のように「自動起動するアプリケーションの設定」を検索します。「自動起動するアプリケーションの設定」をクリックして「自動起動するアプリケーションの設定」を起動します。
5.自動起動するアプリの追加画面の表示
以下の画面が表示されるので、「追加」ボタンをクリックします。6.fcitxの追加
以下の画面が表示されるので、以下のように設定を行い「追加」ボタンをクリックします。項目 | 内容 |
---|---|
名前 | fcitx |
コマンド | fcitx -r |
説明 | 任意 |
7.設定完了
以下のようにfcitxが追加されます。8.ibus-mozcの登録解除
この作業は必須ではありませんが、「入力ソース」をキーボードレイアウト1つだけにしておくと、入力ソースのインジケーターを非表示にできます。「Fcitx」と「iBus(入力ソース)」のインジケーターは、それぞれ異なるインジケーターを提供し、お互いに独立して動作します。
そのため「iBus(入力ソース)」のインジケーターを非表示にしておけば、余計なインジケーターが表示されなくて済みます。
「設定」を起動し、左側の設定カテゴリー一覧から「地域と言語」をクリックします。
以下のように各種設定が表示されるので、「入力ソース」から「Mozc」を削除し、キーボードレイアウトが1つだけ登録されている状態にします。
以上で作業完了です。
設定を反映するため、PCを再起動します。
Fcitx+Mozcの動作確認
Fcitx+Mozcの動作確認です。1.インジケーター
以下のように「Fcitx」のインジケーターが表示されます。2.Fcitxの設定
インジケーターから「設定」をクリックすれば、以下のように「Fcitx」の設定画面が表示されます。上記のようにキーボードレイアウトと「Mozc」が登録されていることを確認します。
3.日本語入力の確認
後は「gedit」等適当なアプリを起動し、「半角/全角」キーを押して日本語の入力ができるか確認します。動作上の問題
動作上の問題点がいくつかあります。1.Wayland上で日本語の変換候補ウィンドウが画面の左上に表示される
「Wayland」上で「Fcitx」を利用すると、以下のように日本語の変換候補ウィンドウが画面の左上に表示されます。これは先程紹介した「iBus」の現象と似ていますね。
「Xorg」上では問題ありません。
2.インジケーター内のサブメニューがすぐに閉じてしまう
「Fcitx」のインジケーターをクリックしメニューを表示すると、メニューの中に更にサブメニューを持つ項目があります。これらのサブメニューを開くと即座にサブメニューが閉じてしまい、サブメニュー内の項目を選択できません。