Windows上でcurlとtarコマンドが利用可能に
「Build 17063」では、Windows上で「curl」と「tar」コマンドが利用できるようになりました。いずれも「Linux」ではお馴染みのコマンドですね。
今回「Build 17063」で提供されたこれらのコマンドはWindowsのツールであり、Windows向けに実装されたソフトウェアです。
すべてのエディションで利用可能
これらのコマンドは、すべてのWindowsのエディション(Windows 10 SKU)で利用可能なコマンドです。tarコマンド
「tar」コマンドは、ファイルのアーカイブを作成したり、作成したアーカイブを展開するコマンドです。「PowerShell」の以外の環境やサードパーティーのソフトウェアのインストールを行う場面では、「cmd.exe」からアーカイブファイルを展開する方法がありませんでした。
「tar」コマンドにより、「cmd.exe」からアーカイブファイルを展開できるようになりました。
libarchiveを利用した実装
Windows版「tar」コマンドは、「libarchive」を利用して実装されています。curlコマンド
「curl」コマンドは、サーバーからファイルをダウンロードしたり、サーバーへファイルをアップロードするコマンドです。インターネットからファイルをダウンロードする時によく利用されます。
より快適なcmd環境を
「PowerShell」ではすでに同様の機能を提供していますが、これらのコマンドを活用することで「cmd.exe」環境でも同様の機能を利用できるようになります。「cmd.exe」でファイルの転送を行うだけでなく、「.zip」や「.tar.gz」のようなアーカイブの展開も可能になります。
「PowerShell」を利用できない環境や「cmd.exe」を利用したいユーザーに向けた改善です。
おまけ
「Ubuntu 16.04」の「tar」と「curl」コマンドのヘルプを紹介します。Windows版のコマンドがサポートしているオプションと見比べてみると良いでしょう。