最小イメージのサイズ削減とフィードバック募集
「Ubuntu 18.04」の最小イメージ(Minimal Image)のサイズの削減に関するフィードバックの募集が行われています。最小イメージは、「Ubuntu」環境の構築に必要な最低限のソフトウェア(パッケージ)で構成されたイメージであり、自分で環境を構築するユーザー向けのディスクイメージです。
特に「Docker」や「LXD」そして「Kubernetes」といったコンテナ、組み込みデバイス環境、そして一から環境を構築したい開発者に良く利用されます。
ユーザーから最小イメージのサイズの削減及び軽量化のフィードバックが繰り返し行われており、最小イメージの改善が行われました。
Ubuntu 14.04から53%以上の削減
現在「Ubuntu 18.04」の最小イメージのサイズは、圧縮された状態で30MiB程度に収まっています。これは「Ubuntu 14.04」から100近いパッケージ及び数千のファイルが整理され、53%以上の削減となります。
また展開した状態では81MiB程度となり、約100のDebianパッケージで構成されています。
リソースの削減
サイズの削減には、コンテナ環境などスケールアウトにあまり影響されないリソースを削除が行われています。例えばロケールや言語パッケージが削除されていますが、必要ならユーザーが後から簡単に追加することができます。
また ドキュメント、manpages、changelogsといったユーザー向けのリソースも削除されていますが、これらはオンラインで提供されているため、インストールされていなくても不便は感じないかと思います。
もちろんこれらも必要なら、ユーザーが後から簡単に追加することができます。
最小イメージのダウンロード情報
現在の最小イメージは、以下からダウンロードできます。この基本ファイルシステムのtarball(アーカイブ)には、「Linux kernel」や「init」が欠けており、chrootやコンテナからの利用を想定しています。
パッケージマニフェストは、以下から参照できます。
展開後のディレクトリーやファイル構成は、以下から参照できます。