Build 17101のWSLに関する変更点
2018年2月14日にリリースされた「Build 17101」の「WSL」に関する変更の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
「WSL」及びLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。
- WindowsストアからUbuntuをインストールするには
- WindowsストアからopenSUSE Leap 42をインストールするには
- WindowsストアからSUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Windows Server 2016にUbuntuをインストールするには
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。今回コンソールに関する変更点はありません。
WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.signalfdのサポート
「signalfd」がサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.NTFSがサポートしていない文字を含むファイル名のサポート
NTFSがサポートしていない文字をPrivate Unicode文字にエンコードすることで、その文字を含むファイル名をサポートしました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.書き込みがサポートされていないボリュームの自動マウント
書き込みがサポートされていないボリュームを自動マウントする時、読み込み専用でマウントするようになりました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
4.サロゲートペアの文字が貼付けが可能に
Unicodeのサロゲートペアの文字を貼り付け(ペースト)できるようになりました。例えば絵文字がサロゲートペアの文字に該当します。
これにより改善する問題は、以下を参照してください。
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1./procと/sys内のPseudoファイルの読み書きに関する動作の修正
「/proc」及び「/sys」内に配置されているPseudoファイルが、「select」「poll」「epoll」などの呼び出し時に、読み書き可能な状態になるように修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。