GNOME Shellのメモリーリーク
UI操作時に「GNOME Shell」でメモリーリークが発生する不具合が報告されています。- Umm, GNOME Shell Has a Rather Big Memory Leak
- gnome-shell uses lots of memory, and grows over time
- Memory leak
普段の操作でメモリーリークが起きる
この問題の厄介な点は、ユーザーの通常の操作であるアクティビティーの表示やアプリのメニューの操作時など、普段の操作においてメモリーリークが発生する点です。普段通り操作をしているだけで、メモリーの使用量が直線的に増えていき、いつかはメモリーの空き容量が無くなります。
おおよその目安ですが、ユーザーから見た一度のメモリーリークで約0.1MBから0.8MB程度のメモリーリークが発生します。
加えて「GNOME Shell」はデスクトップ上に常駐するソフトウェアなので、「GNOME Shell」を終了させるまでリークしたメモリーは回収されません。
つまりこの問題の回避策は、「GNOME Shell」を再起動することです。
すぐには影響を及ぼさないリークだが
搭載している物理メモリーの容量が大きければ大きいほど、このメモリーリークに気づきにくいかも知れません。またメモリーリークのサイズが小さいため、メモリーリークによる影響がすぐに出ることはありません。
しかし長時間デスクトップを利用していれば徐々にメモリーが消費されていくため、いつかはある時点でスワップが発生し、パフォーマンスが大幅に低下することになります。
メモリーリークの再現方法
メモリーリークの再現方法は、以下を参照してください。アニメーションの不具合か?
この現象は「GNOME Shell」のアニメーション描画に起因するメモリーリークではないかとの推察がつけられていますが、現在原因の追求が行われている最中です。Ubuntu 18.04でも発生する
また現在開発中の「Ubuntu 18.04」でも同様の現象が発生します。まだ不具合の修正が行われていないため、「Ubuntu 18.04」に間に合うかどうかも不明です。
もしかしたら「Ubuntu 18.04」リリース後に、マイナーアップデートが提供されるかもしれませんが、現状不明です。
GNOME Shellを再起動するには
メモリーリークを解消するため「GNOME Shell」を再起動するには、以下の手順を実行します。1.コマンド実行画面の表示
「Alt+F2」キーを押します。2.コマンドの実行
「r」を入力し「エンター」キーを押します。これで「GNOME Shell」が再起動されます。