UbuntuのライブUSBメモリーを作成するには
「Ubuntu」のライブUSBメモリーを作成する方法です。ライブUSBメモリーとは
ライブUSBメモリーは、「Ubuntu」そのものが収められたUSBメモリーです。ライブUSBメモリーは起動デバイスとして利用でき、ライブUSBメモリーから「Ubuntu」を起動することができます。
ライブUSBメモリーの主な利用用途は、以下の3つです。
- Ubuntuを試用する
- UbuntuをPCにインストールする
- トラブルシューティングに利用する
ライブUSBメモリーから起動した「Ubuntu」は、「Ubuntu」そのものが起動している状態なので、「Firefox」や「LibreOffice」など様々なアプリケーションを利用できます。
PCにインストールした「Ubuntu」とほとんど変わらない環境を提供します。
ちなみにライブUSBメモリーは、「Ubuntu」のディスクイメージから作成します。
フレーバーでも同様にライブUSBメモリーを作成できます。
あくまで一時的な環境
ライブUSBメモリーから起動した「Ubuntu」はあくまで一時的な環境であり、アプリのインストールなど「Ubuntu」に対する様々な操作は、PCをシャットダウンすると全て元の状態に戻ります。この点はPCにインストールした「Ubuntu」と異なります。
書き込み禁止のUSBメモリーから「Ubuntu」を起動したと思えば分かりやすいでしょう。
またPCや既存のOS、システムに一切影響を与えません。
そのためネットワークやハードウェアの動作確認など「Ubuntu」を気軽に試すことができます。
ただし既存のHDD/SDDなど既存のストレージのパーティション操作やファイル操作は元に戻ることはありません。
あくまでライブUSBメモリーから起動した「Ubuntu」に対する操作が元に戻るだけであり、ストレージのフォーマットなど既存のシステムに対する操作は元に戻らないため、慎重に行ってください。
ライブUSBメモリー作成アプリ
ライブUSBメモリーを作成するアプリは複数あります。ここではデフォルトでインストールされている以下のアプリでライブUSBメモリーを作成する方法を紹介します。
- ディスク(GNOME Disks)
- ブータブルUSBの作成(Startup Disk Creator)
ディスクでライブUSBメモリーを作成するには
「ディスク(GNOME Disks)」でライブUSBメモリーを作成する方法です。1.USBメモリーの準備
事前に2GB以上のUSBメモリーを1つ用意し、PCに接続しておきます。ライブUSBメモリー作成時にUSBメモリーの中身はすべて消去されるため、データが消えても良いUSBメモリーを用意しましょう。
2.ディスクイメージのダウンロード
「Ubuntu」のディスクイメージをダウンロードしておきます。ディスクイメージをダウンロードは、以下を参照してください。
フレーバーのライブUSBメモリーを作成する場合は、フレーバーのディスクイメージをダウンロードしてください。
3.ディスクの起動
以下のように「ディスク」を検索し、「ディスク」を起動します。4.USBメモリーの選択
ライブUSBメモリーにするUSBメモリーを画面左側のデバイス一覧から選択します。5.ディスクイメージのリストア画面の表示
タイトルバーの右上のメニューボタンをクリックし、表示されるメニューから「ディスクイメージをリストア」をクリックします。6.ディスクイメージの選択
以下の画面が表示されるので、「リストアするイメージ」の右側をクリックし「2.」でダウンロードしたディスクイメージを選択します。7.ライブUSBメモリーの作成開始
「リストアを開始」ボタンをクリックし、ライブUSBメモリーの作成を開始します。8.USBメモリーの確認
以下のようにライブUSBメモリーにするUSBメモリーが表示されるので、間違っていなければ「リストア」ボタンをクリックします。9.ライブUSBメモリーの作成
ライブUSBメモリーの作成が行われます。処理が完了するまで待ちましょう。