Ubuntu Touchの開発作業とその近況
「Ubuntu Touch」の開発作業とその近況の紹介です。1.halium-bootの開発作業
「halium-boot」は名前の通り「Halium」向けのブートソフトウェアです。「halium-boot」の開発作業が行われています。
また「pre-rootfs」環境の標準化に向けた活動も行われています。
2.Mir Wayland Platform driverの開発
「Mir」の開発者が「Mir Wayland Platform driver」の開発を行っています。「Mir Wayland Platform driver」は、「Wayland」サーバー上で「Mir」サーバーを動作させるためのツールです。
ソースコードは以下で管理されています。
3.Telegram Appの進捗
「Telegram App」に新たな進捗はありません。開発チームは「Ubuntu Touch 16.04」以降でも簡単に「Clickable」パッケージを再構築できるよう、「Clickable」パッケージのコンパイル作業に注力しているためです。
その他(FAQ)
その他の話題です。1.Anboxからモバイルデータを利用できない不具合
この不具合は「Binder namespacingパッチ」により修正されています。デバイスに「Anbox」をインストール後利用に関し何か問題があれば、以下を参照し不具合を報告してください。
2.WebAssemblyのサポート
現時点でブラウザーは「WebAssembly」をサポートしていません。「WebAssembly」をサポートした新しいブラウザーエンジンが採用されるまで、この状況は変わらないでしょう。
ところで「QtWebKit」を利用したテスト版のブラウザーが作成されました。
品質面はまだ十分とは言えないかも知れませんが、異なるブラウザーエンジンをテストしてみたいなら、このブラウザーを試してみると良いでしょう。
3.メッセンジャー
「Ubuntu Touch」向けのメッセンジャーとして「TextSecure」か「Signal」をピックアップするという話がありましたが、「Signal」が選ばれました。また「Open Whisper Systems」に連絡を取り、アプリをより公式のソフトウェアとして推進して欲しい、あるいは最低でも「Signal」サーバーからのプッシュ通知機能を利用できるようにして欲しいと要望を挙げ、議論が行われています。