新型Ubuntu Phoneの登場なるか
「Ubuntu Phone」は、OSに「Ubuntu Touch」を採用したスマートフォンです。「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。
モバイル + デスクトップ
「Ubuntu Touch」が持つ特徴の一つは、モバイルデバイスを外部ディスプレイに接続し、マウスとキーボードを繋げれば、デスクトップPCとして利用できる点です。ユーザーインターフェースがモバイルデバイス向けのデザインから、デスクトップ向けのデザインに変わります。
いずれも「Unity 8」が動作しています。
コミュニティー主導の開発
ご存知の通り「Canonical」が「Ubuntu Touch」の開発から撤退し、それに合わせ「Ubuntu Touch」を搭載した「Ubuntu Phone」や「Ubuntu Tablet」からも撤退しました。そして「Ubuntu Touch」は「UBports」コミュニティーに引き継がれ、コミュニティー主導で開発が行われています。
また既存デバイスのサポートも「UBports」コミュニティーで行われています。
すでに「OTA-3」リリースの実績があり、現在は「Ubuntu Touch 16.04」の開発や既存デバイスのサポートが継続的に行われています。
ただし新規デバイスの開発についてはまだその時期ではなく、今は「Ubuntu Touch 16.04」の完成に注力しています。
「Ubuntu Touch」をサポートしていない既存の「Android」デバイスに「Ubuntu Touch」を移植する作業及びその成果もありますが、あくまでこれは既存のデバイスを対象とした作業であり、新規に販売されるデバイスとは異なるものです。
Librem 5がUbuntu Touchのサポートを表明
そんな状況の中、「Librem 5」が「Ubuntu Touch」のサポートを表明しました。「Librem 5」は見ての通りスマートフォンですが、一般的に販売されている「Android」デバイスとはポリシーが異なります。
そもそもOSに「Android」が搭載されていません。
「Librem 5」はセキュリティーとプライバシーの保護に焦点をあてたスマートフォンであり、オープンソースのソフトウェア及びGNU/Linuxディストリビューションが動作するように設計されています。
クラウドファンディング
「Librem 5」の開発資金はクラウドファンディングによって調達されています。今現在目標額の「$1,500,000」に対し、約1.6倍の「$2,388,559」の資金調達に成功しています。