Ubuntu MATE 18.04の既知の問題
「Ubuntu MATE 18.04」の既知の問題を紹介します。1.アップグレード後にパネルレイアウトのリセット
以前の「Ubuntu MATE」から「Ubuntu MATE 18.04」にアップグレードした場合、環境によってはアップグレード後に「MATE Tweaks」を起動し、デフォルトで提供されているパネルレイアウトに切り替え、パネルレイアウトを一旦リセットする必要があります。特に以前のバージョンでインジケーターをサポートしていないパネルレイアウトを利用していた場合、アップグレードしてもインジケーターが追加されないケースがほとんどのため、パネルレイアウトを一旦リセットしてから再度パネルレイアウトの設定を行ってください。
2.インストール時にインジケーターが表示されない
「HiDPI」ディスプレイを接続した環境で、かつ、ブートメニューから「Install Ubuntu MATE」を選択した場合、インジケーターが表示されないケースがあります。インジケーターが表示されなくても、インストール自体は問題なく行えます。
インジケーターを表示したい場合、ブートメニューから「Try Ubuntu MATE without installing」を選択し、デスクトップ画面からインストーラーを起動してください。
3.OEMインストール時にスライドショーが表示されない
OEMインストール時にスライドショーが表示されません。この問題を回避するには、OEMの準備セッションで以下のコマンドを実行してください。
apt install oem-config-slideshow-ubuntu-mate
4.NVIDIA GPU搭載機で外部モニターに接続すると起動しない
「GTX970」など「NVIDIA GPU」を搭載したPCで、「DisplayPort」経由で外部モニターに接続していると、システムの起動に失敗する可能性があります。5.UEFIインストール時に表示される警告ダイアログが反応しない
「UEFI」環境で「Ubuntu」をインストールする際、自分でパーティション構成を決めインストールする時に、EFIシステムパーティションがない状態でインストールを続行しようとすると、警告ダイアログが表示されます。このダイアログにはインストールを続行するかどうかを決めるボタンが配置されていますが、ダイアログがユーザーからの入力を受け付けないため、これ以上作業を続行できなくなります。
パーティション構成決める時に必ずEFIシステムパーティションを作成してから、インストール作業を行ってください。
いずれにせよEFIシステムパーティションがないと「grub-installer」に失敗するので、「Ubuntu」を起動できなくなります。
6.LVM環境でディスク全体を使用したインストールが失敗する
すでに「LVM」がインストールされている環境で「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選んで「Ubuntu」をインストールすると、インストーラーが誤った起動デバイスに「grub」をインストールするため、インストールに失敗します。このような環境では「それ以外」を選択し、自分でパーティション構成の設定及び「ブートローダーをインストールするデバイス」で正しいデバイスを選択し、インストールを行ってください。
7.ulimitの設定によりアプリがクラッシュする
一部のアプリ(特にwebkit2gtkを利用したアプリ)で「ulimit」の設定を行うと、セグメンテーション違反により、アプリがクラッシュします。この場合「ulimit」の設定を無効にしてください。