「Oxide」は「Chromium」ベースのブラウザーです。
しかし「Oxide」の品質が宜しくなく、新しいブラウザーへの移行作業が行われています。
現状「Oxide」は「Chromium 56」がベースになっており、バージョンが古くクラッシュするなどの課題を抱えています。

新しいブラウザーは「Webkit」ベースではありませんが、堅実な統合性を提供します。

Ubuntu Touch 16.04

「Ubuntu Touch 16.04」に関する取り組みです。
「Ubuntu Touch 16.04」は、「Ubuntu 16.04」ベースの「Ubuntu Touch」です。

初回リリースはOxideを採用

「Ubuntu Touch 16.04」の初回リリースでは、引き続き「Oxide」が採用される予定です。
上記でも紹介した通りクラッシュする不具合があり、安定性に課題があります。

新しいブラウザー

しかし「Ubuntu Touch 16.04」リリース後、新しいブラウザーがリリースされる予定です。
新しいブラウザーでは「Chromium」プラグインをサポートする予定ですが、最初のバージョンではこのサポートが含まれないでしょう。

また新しいブラウザーにより、ブラウザーのセキュリティーが最新の状態になります。
ブラウザー自身の機能は大きく変わりませんが、レンダリングエンジンの改良など改善が盛り込まれる予定です。

アプリの互換性

コアアプリケーションの移植作業は順調です。
また「OpenStore」自体は、「Ubuntu Touch 15.04」と「Ubuntu Touch 16.04」に対応しています。

しかしそれ以外のアプリケーションは、「Ubuntu Touch 16.04」の対応が必要になります。
アプリケーションの中には、再ビルドするだけで「Ubuntu Touch 16.04」対応が完了するものもあります。

「Ubuntu Touch 16.04」対応はメンテナー次第です。
「Ubuntu Touch 16.04」対応は、以下が参考になるでしょう。

Updating apps to 16.04

OTA-4

「Ubuntu Touch 16.04」は、「OTA-4」としてリリースされる予定です。
現在の計画では、修正作業の期限が2018年5月の終わりに設定されており、「OTA-4」は2018年6月の終わりにリリースされる予定です。

Qt Quick Controls向けSuruスタイル

「Qt Quick Controls」向けSuruスタイルはマージ作業が完了し、「Ubuntu Touch 16.04」で利用可能です。
これによりフラットテーマなどモダンなデザインを利用できます。

開発チームはサンプルの提供が必要だと考えているため、将来Suruスタイルを利用したサンプルが提供されるかも知れません。
テーマの扱いについては、以下を参照してください。

Qt Quick Controls 2

armhfの提供終了に関する影響

「Ubuntu 18.10」で「armhf（ARM 32bit）」の提供を止めようという提案が出されています。
例えその提案が採用されたとしても、「Ubuntu 18.04」では5年間のサポートを提供しています。
その場合「Nexus 5」は、サポートが切れた時に10年前のデバイスになります。

Unity 8

「OTA-4」リリース後、開発チームは「Unity 8」や「Mir」、「Wayland」等の開発に注力する予定です。

Ubuntu Touch

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