メモ帳がLF及びCR改行コードに対応
メモ帳が「LF」及び「CR」改行コードに対応しました。テキストファイルに含まれる改行コード(改行を示すコード)には、以下の3種類の改行コードがあります。
改行コード | OS |
---|---|
CR+LF | Windows |
LF | UNIX/Linux/macOS |
CR | Mac OS |
歴史的な経緯から3種類もの改行コードがありますが、「Windows」では改行コードに「CR+LF」を採用してきたため、「LF」や「CR」を改行コードに使用しているテキストファイルは、メモ帳で正常に表示できませんでした。
しかしメモ帳が「LF」及び「CR」改行コードに対応したため、「Linux」のテキストファイルでも適切にメモ帳で表示、編集、印刷できるようになりました。
改行コードは自動的に判別されます。
新規にテキストファイルを作成した時の改行コード
新規にテキストファイルを作成した時の改行コードは、従来通りデフォルトで「CR+LF」になります。既存のファイルの上書き保存や別名で保存
既存のファイルの上書き保存や別名で保存した場合は、既存の改行コードが採用されます。現在の改行コードを調べるには
現在の改行コードはステータスバーに表示されます。デフォルトではステータスバーが表示されていませんが、「表示」メニュー「ステータスバー」をクリックすれば、上記のようにステータスバーが表示されます。
Ubuntuで改行コードを調べるには
今回のメモ帳の改良により、「WSL/Linux」との相互運用性が向上しました。「Ubuntu」で改行コードを調べるには、「file」コマンドを使用します。
LF
改行コードが「LF」なら、以下のように改行コードに関する情報が出力されません。CR+LF
改行コードが「CR+LF」なら、「with CRLF line terminators」と出力されます。改行コードの扱いを変更するには
今回の動作の変更が都合悪い場合は、レジストリーキーの設定を変更することにより、振る舞いを抑制することができます。設定するキー及びその値は、以下のパス内にあります。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Notepad
メモ帳に貼り付けるテキストの改行コードの扱い
「fPasteOriginalEOL」キーでは、メモ帳に貼り付けるテキストの改行コードの扱いを制御します。値:0
値に「0」を指定すると、メモ帳に貼り付けるテキストの改行コードは、現在のドキュメントの改行コードに変換されてからメモ帳に貼り付けられます。デフォルト値は「0」です。
値:1
値に「1」を指定すると、メモ帳に貼り付けるテキストの改行コードは変換されずにそのままメモ帳に貼り付けられます。Return/Enterキーを押した時に挿入する改行コードの制御
「fWindowsOnlyEOL」キーでは、「Return/Enter」キーを押した時に挿入する改行コードを制御します。値:0
値に「0」を指定すると、「Return/Enter」キーを押した時に現在のドキュメントの改行コードを挿入します。値:1
値に「1」を指定すると、「Return/Enter」キーを押した時に常に「CR+LF」の改行コードを挿入します。改行コードに「LF」や「CR」を採用しているドキュメントでは正常に表示できなくなるため、注意してください。