Lubuntuニュースレター
「Lubuntu」開発チームは、ニュースレターで「Lubuntu」の開発状況や取り組みを紹介しています。Lubuntu 18.10
「Lubuntu 18.10」に関する内容です。先週は、インストーラーやデスクトップに焦点をあてた開発作業が行われました。
多くの改良作業や不具合の修正が行われています。
行われた作業に関してはリンク先を参照してください。
いくつか内容をピックアップします。
最小インストール
「Lubuntu 18.10」ではインストーラーが「Calamares」に変わります。既存の最小インストールの仕組みは「Calamares」で動作しないため、最小インストールで使用していたファイルが削除されました。
最小インストールに関しては代替案の検討が行われるでしょう。
Calibre
「Calibre」がデフォルトのインストールから外されました。「Calibre」は電子書籍管理アプリです。
Vim
「Vim」がデフォルトでインストールされるようになりました。「Vim」はCUI上で利用する高度なテキストエディターです。
GeoIPの有効化
「GeoIP」がデフォルトで有効になりました。「GeoIP」は現在のタイムゾーンの特定に使用されます。
ブートメニューの変更
ライブUSBメモリー等から「Lubuntu 18.10」を起動した時に表示されるブートメニューの項目が一部変更されました。ブートメニューから「Try Lubuntu without installing」と「Install Lubuntu」が削除され、「Start Lubuntu」に置き換えられました。
Lubuntu 18.04
「Lubuntu 18.04」に関する内容です。1.GtkTreeViewのセパレーターが正常に表示されない不具合
「Lubuntu」のデフォルトのテーマ利用時、「GtkTreeView」のセパレーターが正常に表示されない不具合が修正されました。- GtkTreeView separators garbled display with Lubuntu default theme
- Fix support for GtkTreeView separators (LP: #1781689).(修正内容)
ユーザーにアップデートを提供するために、テストの協力が必要です。
上記でテスト結果を募集しています。
2.アップグレードテストの協力を
「Lubuntu 18.04.1」リリース後、「Lubuntu 16.04」ユーザーは「Lubuntu 18.04」へ直接アップグレードできるようになります。このアップグレードのテストの協力が呼び掛けられています。
Lubuntu 32bit版のサポート方針
開発チームは「Lubuntu 32bit版」の必要性を認識しており、現時点では「Ubuntu」や他のフレーバーのように32bit版を廃止していません。しかし今後も新しいハードウェア市場にが投入され、ハードウェアの世代交代が進むに連れ、32bit PCの確保や32bit版のメンテナンスが困難になっていきます。
いつまで32bit版を提供するのか
開発チームは、「Lubuntu 32bit版」のテストが適切に行われ、問題や不具合がない場合に限り、「Lubuntu 32bit版」のディスクイメージを提供します。「i386」向けISO QAトラッカー上で適切な(十分な)テストが行われなくなったら、特に各マイルストーンやリリース前にそのような状況になったら、ユーザーが「Lubuntu 32bit版」のサポートに興味を失ったと開発チームは捉え、ディスクイメージのリリースやサポートを終了する予定です。
このテストにはユーザーの参加及び協力が求められます。
もし「Lubuntu 32bit版」の継続を求めるなら、32bit PCを所有しているユーザーは、このテストに積極的に参加する必要があります。
加えて「Lubuntu 32bit版」固有の不具合を修正するユーザーの協力も必要です。
もし「Lubuntu 32bit版」固有の不具合がリリースを妨げる不具合も含め修正されない場合は、ディスクイメージはリリースされなくなります。
つまり「Lubuntu 32bit版」を必要とするユーザーの積極的な参加が必要になります。