Snapアプリを効果的に魅せるために
新しいアプリの配布方法である「Snappy/Snaps」が登場して数年が経ちました。アプリの開発者にとって「Snappy/Snaps」は、既存のシステムに捕らわれることなく、Linuxディストリビューションのユーザーに直接的にアプリを配布できる仕組みです。
「Ubuntu」ユーザーは、Snapアプリが配布されている「Ubuntu Snapストア」から「Ubuntuソフトウェア」や「snap」コマンドを通じ、Snapアプリをインストールすることができます。
アプリのピックアップと紹介
「Ubuntuソフトウェア」では、注目のアプリをトップに表示する機能を備えており、選ばれたSnapアプリが大きく紹介されます。アプリのピックアップはSnap Advocacyチームが行っています。
Snap Advocacyチームは定期的にアプリのレビューを行っており、高品質なアプリやユーザーにとって魅力的なアプリをピックアップし、「Ubuntuソフトウェア」の注目のアプリケーションや編集者のおすすめに選ばれたアプリを表示しています。
また選ばれたアプリは「Ubuntuソフトウェア」上で紹介されるだけでなく、「Ubuntu Blog」やTwitterの@snapcraftioや@ubuntuでも紹介されます。
ソフトウェア提供者にとってSnap Advocacyチームによるアプリのピックアップ及び紹介は、大きな宣伝効果が見込めるでしょう。
しかしSnapアプリをただ「Ubuntu Snapストア」に登録するだけでは、Snap Advocacyチームだけでなくユーザーに対しても、アプリの魅力を十分に伝えることはできません。
ここではアプリの魅力を十分に伝えるためのガイドラインを紹介します。
1.メタデータ
メタデータは、アプリの概要を説明するためのデータです。1-1.アプリのタイトルは正確に
アプリのタイトル(アプリ名)は、正確に入力しましょう。大文字・小文字や文字や単語間のスペースも正確に入力してください。
1-2.アプリの概要
このアプリは何を主目的にしているかなど、アプリの概要を79文字以内/程度でアプリの概要を入力しましょう。アプリの概要も「Ubuntuソフトウェア」や「Ubuntu Snapストア」上に表示され、ユーザーはアプリの概要からアプリの種類やおおよその機能を把握します。
1-3.アプリの説明
アプリの説明には、アプリの説明やユーザーに最も強調・訴求したいアプリの機能を正確に入力しましょう。アプリの説明も「Ubuntuソフトウェア」や「Ubuntu Snapストア」上に表示されます。
丁寧にそして正確に
メタデータはSnap Advocacyチームやユーザーが参照します。Snap Advocacyチームはアプリを宣伝する際、正確にそして丁寧に記述されたメタデータを必要とします。
そうすることで効果的なアプリの紹介や宣伝を行うことができます。
また最終的にメタデータを読むのはユーザーです。
ユーザーが読むことを前提にメタデータを記述するよう心掛けましょう。
2.ロゴとスクリーンショット
文字だけではアプリの魅力を十分に伝えることはできません。アプリのロゴとスクリーンショットを提供しましょう。
2-1.アプリのロゴ
アプリのロゴは、256x256ピクセルのPNGファイルかJPEGファイルで作成します。アプリのロゴはそのアプリのブランドやシンボルになります。
2-2.スクリーンショット
アプリのスクリーンショットは最大5つまで提供できます。アプリの最も見せたい画面を中心にスクリーンショットを作成しましょう。
もしアプリがクロスプラットフォームで提供されるアプリなら、アプリのスクリーンショットはLinux上で動作しているアプリの画面をキャプチャーするようにしましょう。
またアプリのスクリーンショットは、GIFアニメーション形式の画像ファイルもサポートしています。
最低でもスクリーンショットの1つはGIFアニメーションで作成し、アプリの動作状況を紹介すると良いでしょう。
これはGUIアプリだけでなくCUIアプリでも同様です。
3.バナーとバナーアイコン
毎週Snap Advocacyチームは、最も注目されるアプリを1つピックアップしています。ピックアップされたアプリは、トップに表示されます。
この時バナーが提供されているSnapアプリだけが宣伝に適しています。
バナーを提供すれば必ずしもそのアプリがピックアップされるとは限りませんが、バナーを提供することで大きな宣伝効果が期待できます。
3-1.バナーの仕様
バナーはスクリーンショットの1つとして提供します。バナーは1218x240ピクセルで作成し、以下のいずれかのファイル名を設定します。
- banner.png
- banner.jpg
3-2.バナーアイコンの仕様
バナーアイコンもスクリーンショットの1つとして提供します。バナーアイコンは、バナーの左側に表示されます。
バナーアイコンは、以下のいずれかのファイル名を設定します。
- banner-icon.png
- banner-icon.jpg
4.ウェブサイトへのリンクと連絡先
アプリの公式ウェブサイトへのリンクやプロダクトページへのリンクを含むようにしましょう。サイトを訪れたユーザーはリンク先のページから、関連するプロダクトやサービスを知ることができます。
また連作先は、アプリに関するフィードバックを直接受け取る窓口になります。
連絡先は、サポートサイトやフォーラム、バグトラッカーへリンクするようにしましょう。
5.アプリの存在を知らせよう
もしあなたが超クールなアプリを「Ubuntu Snapストア」で公開したら、リリースアナウンスをSnapcraft ForumのSnapカテゴリーに投稿するか、アナウンスに「@snapcraftio」をつけてツィートします。Snap Advocacyチームにアプリの存在を気付いてもらえるでしょう。
Ubuntu Snapストアへのリンクを
またアプリケーションのダウンロードページに「Ubuntu Snapストア」へのリンクを記述します。「Stableチャンネル(安定版のアプリを配置するチャンネル)」を提供しているすべてのSnapアプリは、「Ubuntu Snapストア」上にアプリの紹介ページが作成されます。
例えば「LXD」は、「https://snapcraft.io/lxd」がアプリのページになります。
アプリのインストール方法にSnapのインストール方法を併記しよう
Snapストアからアプリをインストールするには、まずユーザーのシステムに「Snap(snapd)」がインストールされている必要があります。アプリのインストール方法を記述したドキュメントやプロジェクトで提供している「README.md」に、「Snap(snapd)」のインストール方法を併記しましょう。
各OSごとに「Snap(snapd)」のインストール方法が異なります。