Ubuntu Touch OTA-4 RC2版リリース
「Ubuntu Touch OTA-4 RC2版」リリースされました。Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
Ubuntu Touch OTA-4
「Ubuntu Touch OTA-4」に関しては、以下を参照してください。予備のスマートフォンを所有しているなら、「Ubuntu Touch OTA-4 RC2版」の試用やテストを行う良い機会です。
テストの協力を
今まで「Ubuntu Touch」は、「Ubuntu 15.04」をベースとしていました。そして「Ubuntu Touch OTA-4」では、「Ubuntu 16.04」がベースになります。
ベースOSの移行は「Ubuntu Touch」にとって初めての出来事です。
開発者は問題なくアップグレードできるように開発を行っていますが、ユーザーによるテストの協力が必要です。
現在「15.04(devel/RC/stable)」を利用しているユーザーは、「UBports Installer」を利用し「16.04(devel/RC)」へアップグレード後、問題なくデバイスが動作しているかテストの協力やフィードバックを行うと良いでしょう。
また不具合を報告する時は、事前に同一の不具合が報告されていないか事前に十分調べてから、新規に不具合の報告を行いましょう。
既存の不具合を検索する時は、不具合に付けられたタグを活用すると良いでしょう。
リリース番号の統一
もっと簡単に不具合の報告や検索ができるよう、各開発版のリリースにリリース日時がつけられるようになりました。例えばRCリリースでは、リリース年と週番号が付けられています。
チャンネルの自動移行
現在「15.04(devel/RC)チャンネル」を利用している場合、将来自動的に「16.04 stableチャンネル」に自動的に移行し、他のユーザーと同様にアップグレードが行われます。アプリの移行や互換性
「OpenStore」は「15.04」向けのアプリと「16.04」向けのアプリの提供をサポートしています。まだ「16.04」向けに提供されていないアプリの開発者達に対し、「16.04」への移行(移植)を呼び掛けています。
ほとんどのコアアプリは、Clickパッケージで提供されるようになりました。
ダイアラーやメッセージアプリ、システム設定、メディアプレーヤーはまだdebパッケージによる提供であり、debパッケージは「OTA」の一部としてのみアップデートが可能です。
コアアプリの1つであるドキュメントビューワーは、まだ「16.04」と互換性がありません。
そのため「OTA 4」がリリースされる前に修正作業が必要になっています。
その他
その他の話題です。インフラの改良
技術を支えるインフラ面では、「Docker Swarm」と「Kubernetes」を導入し、より構造化された、そしてより簡単に環境を複製できシステムの構築が予定されています。これらは他の人も利用できるように「GitHub」と連携する予定です。
この計画は開発チームの余裕がある時に行う長期的なプロジェクトです。
コンバージェンスについて
完全にノートPCやデスクトップPCを置き換えるようになるには、まだまだ多くの改良が必要です。またコンバージェンスは「armhf」アーキテクチャーでサポートの見込みがあります。
小型ディスプレイで機能的に動作するように、GTKアプリの反応速度を改善する作業が行われています。
「Fairphone」は「HDMI-USB」の変換ができないため、この機種でコンバージェンスを利用するにはワイヤレスディスプレイを利用する必要があります。