Microsoftストアからインストール可能な3種類のUbuntu
現在「Microsoftストア」では3種類の「Ubuntu」を提供しています。それぞれの「Ubuntu」の違いを紹介します。
3種類の「Ubuntu」とは、以下の3種類です。
- Ubuntu
- Ubuntu 16.04
- Ubuntu 18.04
1.Ubuntu
「Microsoftストア」で提供される「Ubuntu」は、その時点で推奨する最新のLTS版「Ubuntu」をインストールします。現時点では、「Ubuntu 16.04 LTS」がインストールされます。
もうすぐUbuntu 18.04 LTSに切り替わる
「Microsoftストア」で提供される「Ubuntu」は、「Ubuntu」のアップグレードポリシーに沿った運用が為されています。「Ubuntu」では1つ前のLTSから次のLTSへ直接アップグレードできるアップグレードパスが提供されていますが、このアップグレードパスが提供される時期は、次のLTSの最初のポイントリリースがリリースされた後になります。
例えば「Ubuntu 16.04 LTS」は「Ubuntu 18.04.1 LTS」リリース後、「Ubuntu 16.04 LTS」から「Ubuntu 18.04 LTS」へアップグレードできるようになります。
「Microsoftストア」で提供される「Ubuntu」は、「Ubuntu 18.04.1 LTS」リリース後、「Ubuntu 18.04 LTS」に切り替わることになります。
現在「Ubuntu 18.04.1 LTS」のリリース日は、2018年7月26日に予定されています。
自動的にアップグレードされない
「Microsoftストア」で提供される「Ubuntu」が「Ubuntu 16.04 LTS」から「Ubuntu 18.04 LTS」に切り替わっても、自動的にインストール済みの「Ubuntu」がアップグレードされることはありません。必要ならユーザーは、手動で「Ubuntu 18.04 LTS」へアップグレードすることも可能です。
2.Ubuntu 16.04
「Microsoftストア」で提供される「Ubuntu 16.04」は、「Ubuntu 16.04 LTS」をインストールします。「Microsoftストア」で提供される「Ubuntu 16.04」は、「Ubuntu 16.04 LTS」のサポート期間が終了する2021年4月まで、メンテナンスされる予定です。
3.Ubuntu 18.04
「Microsoftストア」で提供される「Ubuntu 18.04」は、「Ubuntu 18.04 LTS」をインストールします。「Microsoftストア」で提供される「Ubuntu 18.04」は、「Ubuntu 18.04 LTS」のサポート期間が終了する2023年4月まで、メンテナンスされる予定です。
どれを選べば良いか
現在「Microsoftストア」で提供されている3種類の「Ubuntu」ですが、あらかじめインストールする「Ubuntu」のバージョンが決まっていないのであれば、「1.Ubuntu」をインストールすると良いでしょう。多くのユーザーに推奨する「Ubuntu」のインストール方法です。
もし事前にインストールする「Ubuntu」のバージョンが決まっているのであれば、各バージョン番号がついた「Ubuntu」をインストールすると良いでしょう。
それぞれのUbuntuごとにUbuntu環境が提供される
それぞれの「Ubuntu」ごとに独立して「Ubuntu環境」が提供されます。つまり3種類の「Ubuntu」をすべてインストールすると、それぞれの「Ubuntu」ごとに環境が構築され、3種類の「Ubuntu環境」が提供されます。
例えば「Microsoftストア」で提供されている「Ubuntu」と「Ubuntu 16.04」をインストールすると、どちらも「Ubuntu 16.04 LTS」がインストールされますが、それぞれに「Ubuntu環境」が提供されます。
Ubuntuの実行ファイル
それぞれの「Ubuntu」ごとに「Ubuntu」の実行ファイルが異なります。Microsoftストア | 実行ファイル |
---|---|
Ubuntu | ubuntu.exe |
Ubuntu 16.04 | ubuntu1604.exe |
Ubuntu 18.04 | ubuntu1804.exe |
Ubuntuのアップグレードについて
実機にインストールした「Ubuntu」と同様に、「WSL」上で動作する「Ubuntu」も同じポリシーの元、新しいバージョンにアップグレード可能です。自動的にアップグレードされない
「Microsoftストア」からインストールした「Ubuntu/Ubuntu 16.04/Ubuntu 18.04」は、自動的にアップグレードされることはありません。「Ubuntu」を新しいバージョンにアップグレードしたいなら、ユーザーが手動でアップグレードする必要があります。
アップグレード方法
「Ubuntu」のアップグレード方法は、実機にインストールした「Ubuntu」と同じです。つまり以下のコマンドを実行します。
sudo do-release-upgrade
「Ubuntu 16.04」環境は「Ubuntu 18.04.1」リリース後、「Ubuntu 18.04」へアップグレードできるようになります。