Linux Mint 19.1とCinnamonの改良
「Linux Mint」開発チームは月刊ニュースにて、「Linux Mint」や「Cinnamon」の開発状況を紹介しています。Linux Mint 19.1
次期バージョンの「Linux Mint 19.1」に関する話題です。リリーススケジュール
2018年のクリスマスに「Linux Mint 19.1」をリリースできるよう、開発チームは「Linux Mint 19.1」の開発に取り組んでいます。全エディション同時リリース
「Linux Mint 19.1」は全エディション(3種類のエディション)が同時にリリースされる予定です。アップグレードの提供次期
現在「Linux Mint 19」を利用しているユーザーには、休暇シーズンに入る前に「Linux Mint 19.1」へのアップグレードが提供される予定です。Patreon経由の寄付が可能に
「Linux Mint」では継続的にOSを開発するため、寄付を募っています。「Paypal」だけでなく「Patreon」経由での寄付も可能になりました。
開発チームは「Linux Mint」にとって重要な、そして「Linux Mint」に大きな価値をもたらす「Timeshift」を支援するため、本サービスの活用を決定しました。
Mint-Yの改良
「Mint-Y」テーマの改良が行われました。「Mint-Y」テーマではコントラストの調整が行われ、視認性が大きく向上しました。
文字やアイコンが鮮明に
ラベルの見た目は鮮明になり、背景からはっきり区別できるようになりました。そのためツールバー等のアイコンは、以前と比べるとより暗く見えるようになります。
例えばテキストエディターの「Xed」では、調整前(左側)と調整後(右側)を比較すると以下のようになります。
フォーカスを得ているウィンドウの区別が容易に
コントラストの調整によりフォーカスを得ているウィンドウとそうでないウィンドウの区別がより容易に判別できるようになりました。上部(赤い線の上)は調整前のフォーカスを得ていないウィンドウとフォーカスを得ているウィンドウの比較です。
下部(赤い線の下)は調整後のフォーカスを得ていないウィンドウとフォーカスを得ているウィンドウの比較です。
ステータスアイコンの改善
「Linux Mint 19」ではステータスアイコンにモノクロのアイコンを採用しています。これらのアイコンは暗い色のパネルでは綺麗に適合していますが、白背景のコンテキストメニューやパネルの背景色をユーザーが変更した環境では、見栄えが良くありません。
この問題を解消するため、「Linux Mint 19.1」ではシンボリックアイコンをサポートした「Redshift」「mate-volume-control-applet」「onboard」「network-manager-applet」が提供される予定です。
Xappライブラリーの改良
Xappライブラリーにアイコンを選択する機能(Icon chooser)が追加されました。「Icon chooser」は、アイコンを選択するためのダイアログとボタンを提供し、ユーザーはアイコンテーマのアイコンや特定のアイコンを簡単に選択できるようになります。
Cinnamon 4.0
「Cinnamon 4.0」に関する話題です。新しいパネルレイアウト
新しいパネルレイアウトの実装により、見た目がさらにモダンになりました。新しいパネルレイアウトを利用するかどうかはユーザーが選択できるようになります。
新しいレイアウトでも従来のレイアウトでも、好みのレイアウトを利用できます。
アイコンサイズの設定
3つのパネルゾーンごとに異なるアイコンサイズを設定できるようになりました。水平パネルの場合、左/中央/右が3つのパネルゾーンになります。
垂直パネルの場合、上/中央/下が3つのパネルゾーンになります。
各パネルゾーンごとに16/22/24/32/48/64ピクセルといったサイズを指定できます。
またパネルサイズに合うように自動的にアイコンを縮小・拡大する設定も可能ですし、パネルサイズに合うように大きいアイコンサイズを自動的に縮尺する設定も可能です。
デスクトップレイアウトの選択
ようこそ画面では、「First Steps」で好みのデスクトップレイアウトを選択できるようになりました。各デスクトップレイアウトのボタンをクリックするだけで、簡単にデスクトップレイアウトを切り替えることができます。